高須竜児「はあ……上手くいかねーな」櫛枝実乃梨「いかねーなぁ」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/22(月) 23:31:12.95 ID:6mZc0Ia/O
「高須くん……少し聞いて欲しい」
「おう……聞くよ」

満天の星空を仰ぎながら、落ち込んだ自分の顔を見せないようにして、卑怯な私は、高須竜児に独白する。まるで、他人事を装って。

「そいつはさ、性格最悪で、そんな自分の素を見せたら好きな人に嫌われると思ってて、だから調子の良いことばっか言って、少しでもその人によく思われたいって、好きになって貰いたいって思ってるんだよね。私はそいつのことが大嫌いで、でもどうにかしてやりたくて、ずっとずっとずっと、もがいてる」

すっげー恥ずかしい。さすがに気づくかな。

「高須くん……?」
「おう。聞いてるよ」
「ええっと……何かご感想は?」
「え? 今ので終わりか?」

キョトンとすると、彼は真顔で訊ねてきた。

「具体的に、そいつはどんな行動をした?」
「へ?」
「自分の嫌なところをどう直そうとした?」

まさか幽霊の話をしたとも言えず沈黙する。


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