勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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850:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/29(水) 22:07:02.63 ID:O6K4E5800
『光る隕石の爆心地』


リリース! スゥ


女海賊「よっし!!見え…うわっヤバ!!!」

情報屋「なにこれ…見渡せないくらい大きなのクレータになってる…」

女海賊「メチャでかいじゃん…えーと…直径何十キロあるんだ?…」

情報屋「向こうの方が爆心地よ…」ユビサシ

女海賊「ぁぁ…真ん中に水が溜まってるね…」

情報屋「海抜0以下になってるのよ」

女海賊「もうちょい高度下げる…地面が光ってるな」

情報屋「熱でガラスになってしまったのね」

女海賊「これじゃもう木とか生えないね…」

情報屋「そうか…だからシン・リーンの東側は不毛の地なのね」

女海賊「んん?」

情報屋「シン・リーンから東の方は広範囲で岩塩地帯…木が一本も生えない…誰も足を踏み入れなくて未踏の地になってる」

女海賊「大昔に光る隕石が落ちた跡って事?」

情報屋「きっとそうよ…しかも何百発落ちたか分からないくらい」

女海賊「マジか…こんなんが何百発も…」


ウンディーネ時代が終わるきっかけになった光る隕石はシン・リーンの東側をすべて更地にした

私達の知らない巨大な文明がそこで滅んだのよ…

その後何千年も草木が全く生えない不毛の大地

きっとそこに溜まった筈の海水がすべて無くなった結果…巨大な岩塩地帯になった


女海賊「ほんじゃ光る夜の時400発全部落ちてたらここも不毛な岩塩地帯になってたんだ」

情報屋「実際目の当たりにするととてつもない破壊だとやっと分かったわ…」

女海賊「これさ…この下に居た動物みんなガラスになっちゃったかな?きっとエルフも沢山居たよね…」

情報屋「想像できない…蒸発したのか…灰になって飛ばされたのか…」

女海賊「なんだろう…自分が生きてるのが急に愛おしく思えて来た」

情報屋「…」

女海賊「こんなに沢山の犠牲があったのにまだ生きてる…そんな感じ」

情報屋「そうよ…生きなきゃ…不毛の地に来て初めて生を知るのね」

女海賊「この世界って残酷だよ…」


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