勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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666:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/18(土) 17:39:27.26 ID:c2KZAoSz0
『船首』
ユラ〜 ザブ〜ン
狼女「ヒマ…」
商人「顔色良くなったね」
狼女「何してるの?」
商人「貝殻聞いてるのさ」
狼女「その貝殻は魔女と会話出来ると言う奴?」
商人「そうだよ」
狼女「何か聞こえる?」
商人「波の音…それからカサカサ動くカニの足音かな?」
狼女「アサシンも同じ事言ってたよ…本当に会話出来るの?」
商人「繋がってる筈…だったんだけど今はもう…」
狼女「魔女としか繋がらないと言うのがダメダメだね」
商人「まぁ…そういう貝殻だからさ…仕方ない」
狼女「私耳も良く聞こえるんだ…貸して」
商人「良いよ…海に落とさないでね」ポイ
狼女「どれどれ…」パス
商人「どう?」
狼女「ふむ…波の音…」
海流が早くてぶつかり合う海…
貝が呼吸する音が無いから寒い海…
カサカサする足音は8本足…それは何匹も居る
あ…他にも虫の羽音がする…ミツバチの羽音
商人「ちょっと待った…それって飛空艇の中だな…8本足はアラクネーだ」
狼女「匂いは届かないみたい…」クンクン
商人「何処の海なのか特定出来ないかい?」
狼女「ヒマだからもう少し聞いてみる」
うっすら浅い雪が遠くの音を消してる…
葉っぱのこすれる音が無いから木や植物は殆ど生えて居ない
直ぐ近くに音を遮る大きな建物の様な物がある…なんだろう?複雑な形
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