勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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617:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/18(土) 16:47:02.12 ID:c2KZAoSz0
『飛空艇』
ブツブツ なるほど一致しておる…
盗賊「寝ずに書物読んでんのか?」
女海賊「シーーーーッ話しかけんなって言われてんだよ!!」
盗賊「ちっとぐらい良いだろ」
魔女「おぉ良い所に来たのぅ…これ女海賊や…他の書物がある場所まで案内せい」
女海賊「お!?解読終わった?」
魔女「一通りは読み終わったが他の書物も気になってのぅ」
女海賊「なんか分かった?」
魔女「この古文書は時の王の時代の事が書かれて居ってな…メデューサの首をどの様に撥ねたかが記されておる」
女海賊「メデューサ?リリスじゃなくて?」
魔女「その当時はメデューサと呼ばれて居ったんじゃな…そしてこの島でメデューサを討伐しておる」
女海賊「なる…ほんで今は海に沈んでる訳か」
魔女「うむ…そしてな?この古文書は後に書かれた伝記なのじゃ…」
魔女「時の王の時代からシャ・バクダ朝の時代までの空白を埋める手掛かりになる」
盗賊「歴史の事はさっぱり分からん」
魔女「話はこうじゃ…」
時の王の時代からシャ・バクダ朝までを記した書物は殆ど残って居らん故に歴史は空白だったのじゃが
何故その様な事が起こるのか?…答えは夢食いじゃ
当時の魔王は祈りの指輪を用い世界中の夢を食らって居った
夢は人の記憶による所が大きい…よって夢を食われた者は知らぬ内にそれまでの記憶を喪失する…
魔女「そうやって歴史の一部が伝わらなんだのじゃ…」
女海賊「じゃぁなんでその書物は残ってんの?」
魔女「さぁのぅ?わらわが思うに時の砂のお陰やも知れぬ」
女海賊「時の砂で思い出す?」
魔女「分からぬ…じゃから何でも良いから他の書物を調べたいのじゃ」
盗賊「おいおい話が随分逸れたみたいなんだが…当時の魔王っていつの時代よ?」
魔女「確かでは無いが700年前か1400年前か…それとも1700年前か…それなら辻褄が合いそうなのじゃ」
盗賊「そういやシャ・バクダの時代もはっきりとした書物が残って無いって情報屋が言ってたな…」
魔女「歴史の欠落が起きるのは魔王が原因じゃろうな」
女海賊「じゃぁ私達の記憶もいつの間に無くなってる?」
魔女「否定は出来ん…わらわは極力書物に書き記しては居る」
女海賊「なんか分かって来たぞ…私が忘れっぽいのはそのせいか」
盗賊「いやいやお前は元々興味無い事は覚え無ぇから…」
魔女「もう行く準備は出来て居るのか?」
女海賊「そんな遠く無いから準備は軽くでおけ!…行こうか」
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