勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
↓ 1- 覧 板 20
569:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/18(土) 16:15:21.01 ID:c2KZAoSz0
女海賊「愛…」
盗賊「そうやって紡ぐんだよ…それが人間なんだ」
女海賊「フン!マシな事言ったつもり?」
盗賊「未来の壁画見ただろ?アイツは苦しみを描き残しちゃ居無ぇ…楽しかった思い出を描き残してる」
女海賊「…」
盗賊「俺らが思うより案外楽しく過ごしてんだ…そう思い悩むな?」
女海賊「悪いけどあんたにはホレないよ!」
盗賊「ヌハハそんなつもりは無ぇよ…お前にゃ有り余る光が有るから陰らん様に励ましに来ただけだ」
女海賊「あのさ…一個意見が聞きたいんだ…私から剣士と未来を奪ったのって魔王だと思う?」
盗賊「そうだな…間違い無く魔王だ」
女海賊「どうやってぶっ倒せば良い?」
盗賊「俺はな?昔から思ってる事があんのよ…魔王をぶっ倒す方法は孤児を救う事だってな」
女海賊「孤児…」
盗賊「まぁ俺は俺なりに魔王と戦ってる訳よ?…言い変えりゃ影の勇者か?ヌハハ」
女海賊「孤児ねぇ…そういや一杯居るな…」
盗賊「皆寂しさ抱えててな…誰にも愛されず悪党になっちまう奴も居る訳よ…見てらんなくてな」
女海賊「あんたはどうなのさ?孤児だったんでしょ?」
盗賊「俺は光を見た…だからこう思えるんだ…お前にゃ闇を照らす光の素質がある…例えば光るサソリ」
女海賊「ええ!?サソリ?」
盗賊「そうよ…たったそんだけ教えてやるだけで光を見る事も在るんだ…なんつーかそうやって闇を抜け出すのよ」
女海賊「それが愛?」
盗賊「愛の一つだろう…光るサソリを追った先にきっと何かを見つける…同類と出会ったりな?」
女海賊「分かった…それ希望だ」
盗賊「かもな?お前はそれを失わない様にな?」
女海賊「知ってるさ…私にとっての希望は…月」
盗賊「そうそう…それで良い…真っ直ぐ行けばその内何か見つける…きっとそれは愛なんだ」
女海賊「あんた言ってる事意味わかんない事ばっかだけど…なんか真理を突いて来るな…」
盗賊「まぁ年の功…勘だ勘!!愛を語れるほど経験豊富じゃないが…何となくそう感じる」
女海賊「参考にしとくわ…」グビ
991Res/1502.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20