勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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550:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/18(土) 16:00:27.07 ID:c2KZAoSz0
『宿屋』
ガチャリ バタン
商人「…やっと納得してもらえたよ」
盗賊「騒ぎになってっか?」
商人「うん…みんな寝てるだけだから困惑してた」
盗賊「女海賊どうする?夜は城に出入り出来んだろ?」
女海賊「無理…てかあいつ等魔女狙ってんだよね?人相全然違うのになんで私狙ってんの?」
商人「魔術師は変性魔法で姿変えるのが認知されてるから状況判断なんだろうね」
女海賊「魔女の塔に行ったのがマズかったのか…」
商人「シン・リーンは何か有ると刑が重いから暗殺なんか無いと思ってたけどね…」
盗賊「魔女の独裁国家だもんなヌハハ」
商人「魔女の影武者って誰がやってるのか知ってる?」
女海賊「王女3人共誰かが化けてるね…誰なのか謎」
商人「塔の魔女が誰なのかも一般に知られて無いのはやっぱ幻惑されてるよね…なんか怖いなこの国」
盗賊「統制がきっちりされてるから悪が蔓延らん…そらそれで良いと思うぞ?」
商人「…それで女海賊は一晩ここに泊って行く訳だから面白い話を聞かせてあげよう」
女海賊「ん?何?」
商人「ニルヤカナヤという理想郷の話さ…」
女海賊「興味無い」
商人「聞いて…未来君が関わってる可能性がありそうなんだ」
女海賊「え!!?何処に有んの?」
商人「壁画に黄金らしき物が記されていたと情報屋が言ってたんだ…その黄金の行き先がニルヤカナヤの可能性があるのさ」
女海賊「ええと…黄金が描かれて居るのは相当昔の壁画…年代いつだっけな」
商人「情報屋がそれを知って壁画を見直すと言ってた」
女海賊「明日聞いてみる」
商人「それでそのニルヤカナヤには時間を巻き戻す時の砂という物があるらしい…つまり未来君は現代に帰ろうとした可能性があるのさ」
女海賊「じゃぁ何で帰って来ないのさ」
商人「失敗したんだろうね」
女海賊「そんなん今見つけても意味無いじゃん」
商人「ある…君はきっとこの時の砂が欲しい筈だ」
女海賊「私が時間を巻き戻す…そういう事か」
商人「兎に角…秘密は知りたいよね?」
女海賊「場所は?」
商人「フィン・イッシュ沖…外海の向こう側さ」
女海賊「よっし!!」
盗賊「待て待て…詳しい場所が分からん上に帰って来た奴が居ない…簡単に行ける場所じゃ無ぇ」
女海賊「行く方法見つけりゃ良いんでしょ?ホムちゃん起こせば座標だって分かる」
商人「そういう事だよ…先にホムンクルスを目覚めさせれば可能性はある」
女海賊「おけおけ!明日行こう」
盗賊「まずは魔女に相談だな?勝手に出て行く訳にも行くめぇ」
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