勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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55:名無しNIPPER[saga]
2021/11/20(土) 10:39:39.93 ID:KbfSVIxh0
その土地に土着した民衆はなかなか移住しないんすよ

なもんで豪族達にちっと働いて貰って無理やり移動させるんす

ちっと強引なんすが奴隷商を上手く使って民衆のその後まで面倒見をやるんす

その結果シン・リーンもフィン・イッシュも人口が増えていやす

代わりに沿岸部は減っているんすが…移住した方が稼げる環境を整えて居やす

例えばシン・リーンで魔石の買取レートを高めにすると彼らにお金が回る

流通した魔石をキ・カイまで運んで経済を回すんす

商人さんがやって居るのと同じ事を豪族の資金力を使って強引にやってるんすよ


剣士「…道理でシン・リーンは冒険者で溢れているんだ」

ローグ「あっしが促した結果っすね…地軸の移動で沿岸部が済めなくなっても被害を受けるのは豪族だけっす」

剣士「僕は豪族を偏見の眼で見てたよ…」

ローグ「気にせんで良いでやんす…素行が悪いのはもう治らんのでそういう輩をコントロールする為に頭に懸賞金かけてるんす」

剣士「あぁ…そうそう話は変わるんだけど」

ローグ「何でやんすか?」

剣士「アダムを破壊する直前に僕を呼ぶ声を聞いたんだ…多分パパの声」

ローグ「アダムが勇者さんだったっていうオチっすか?また謎が深まりやすね?」

剣士「うん…どうしてアダムになって居たのか…調べたい」

ローグ「ロマンっすね…それは重要な秘密が有るに間違い無いっすよ」

剣士「今の所手掛かりは情報屋さんしか無いかな」

ローグ「時の王の屋敷に何かあるかも知れやせんぜ?今は美術館になっとるっす」

剣士「美術館…」

ローグ「古美術品って言うんすかね…古代の謎の道具とかあるらしいでやんす」

剣士「じゃぁ今行って来る」

ローグ「いやいや…あっしが案内出来やす…夜は警備に見つかるとエライ事になるっす」

剣士「明日行ける?」

ローグ「良いっすよ?あっしはアダムが破壊されて地軸の移動が無くなるならもう豪族なんて興味無いっすよ」

剣士「じゃ明日もう一回来ようかなぁ…」

ローグ「そんなそんな…まだ積もる話がありやす…今晩はここで休んで下せぇ



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