勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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433:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/28(日) 15:31:15.67 ID:rXZyBWej0
『兵舎』


ジャブジャブ バシャー


子供「ぅぅぅさぶい…」ガチガチ

魔女「大人しゅうしておれ」ゴシゴシ

衛兵「衣類は焚火で乾かすのだ…しかしお前達…随分良い装備だがこれをどうした?」

剣士「冒険者なんだよ」

衛兵「子連れで森を冒険だと?」

剣士「おかしいかい?」

衛兵「三角帽子の子供…もしやシン・リーンの魔術師か?」

魔女「…だとしたら何じゃ?」ギロ

衛兵「子供に姿を変えて…」

魔女「うるさい衛兵じゃのぅ…」

衛兵「いや実は避難民に黒死病が蔓延しているのだ…何とか出来ないかと」

子供「出来るよ」

魔女「これ未来!目立つ真似はイカン」

子供「こっそり線虫を使うだけさ」

魔女「ふうむ…」

子供「取引しよっか…食事をくれるなら黒死病を直すよ」

衛兵「おぉ!!丁度貴族様から食料の配布があるのだ…急ぎで持ってくる」

子供「おけおけ!こっそり魔法を掛けておくからお願い」

衛兵「焚火で温まって居てくれ…」スタ

魔女「…では未来!!手並み拝見じゃ…」

子供「線虫!来い…君達の食事だよ?毒を食べて皆を癒して来て」ザワザワ ニョロニョロ

魔女「ほほー…虫も喜ばせるとはのぅ…」

子供「僕が一番大事にしてる魔法なんだ」

魔女「良い心掛けじゃ…その術は自由に使って良い…そして極めよ」

子供「ねぇ魔女?魔術書貸してくれないかな?確認したい事が有るんだ」

魔女「ふむ…無くした記憶を探りたいのじゃな?」バサ

子供「うん…」

魔女「どうじゃ?読めそうかえ?」

子供「…だめだ文字が読めなくなってる」

魔女「そうか…記憶が無ぅなるのは悲しいのぅ」

子供「忘れないうちに何かに書き残そうと思ってたんだけどもう無理だ」

魔女「文字はこれから学べば良い…大事な記憶だけしっかり自分の物にせい」



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