勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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244:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 15:34:06.63 ID:KbfSVIxh0
『公爵の居間』
トントン
執事「失礼します…お客様をお連れしました」
公爵「誰だ?もう日が落ちていると言うのに…」
ローグ「豪族の頭取でやんす…書簡を見て急ぎで駆け付けたんすが…」
公爵「書簡?…あぁ何の件だったか…」
ローグ「…」
公爵「そうそう取引だったか…済まんが執事に任せて居てな」
ローグ「…」---この男---
執事「相場表をお持ちしましょうか?」
ローグ「ええと…海賊王の娘に相場があるんすかね?」
公爵「!!?あぁ忘れていた…その件か…執事此処へ」
執事「はい…」スタ
公爵「少し待って欲しい…」ヒソヒソ
執事「はい…はい…」ヒソヒソ
ローグ「あのですね…海賊王の娘を引き渡して欲しいという事が書いてあるんすが…どういう事なんすか?」
公爵「えーーーオホン!!あいにく現金の手配が出来ていないのだ」
ローグ「いや現金じゃなくても良いんすがね?それよりも何故引き渡して欲しいかの方が重要でして」
公爵「やはり理由無しで取引は出来ない…では引き取り願おう」
ローグ「ちっとそら失礼じゃ無いっすか?わざわざあっしを呼ぶからには理由がありやすよね?」
公爵「これは失礼…捕らえた経緯を詳しく知りたかったのだ」
ローグ「だからそれはなんでか聞いてるんすよ…取引なんすよね?」
公爵「一緒に捕らえた白狼の一味は…仲間の行方を聞いても知らぬ存ぜぬ」
ローグ「な〜るほど…ほんであっしが何か知って居ると踏んでる訳っすね?」
公爵「只今は現金が用意できない…取引は機を待ってという事で如何か?」
ローグ「あっしは現金じゃなくても良いんすよ…何か他に無いんすか?」
公爵「私はそれほど裕福では無い事は知って居るな?他には爵位の譲渡を融通するくらいしか…」
ローグ「屋敷をちっと見させて貰って良いっすか?」
公爵「大した物は無いのだが…」
執事「ご案内致しましょうか?魔石の保管状態をお見せするくらいなら…」
ローグ「それで構わんす…あっしは取引が嫌な訳じゃ無いんすよ…あっしの利になるかどうかっすね」
公爵「執事…案内した後丁重にお見送りをしてくれ」
執事「かしこまりました…」ペコリ
ローグ「じゃぁお願いしやす…」
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