勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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184:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 14:05:00.94 ID:KbfSVIxh0
『甲板』


ビュゥゥゥ ギシギシ


ローグ「風が強くなってきやしたね…」

盗賊「正面見ろ…やっぱり雲が張り出していやがる…船を見つけて運が良かった」

ローグ「サイクロンを追う感じになりそうっすね」

盗賊「俺の見込みだと俺らの前方を横切って南に逸れると思う…だから進路を北寄りに変更した」

ローグ「じゃぁ逆風になりやすね」

盗賊「うむ…だが丁度縦帆に改造したからな…なんとか進む事は出来る筈だ」

ローグ「ちっとフィン・イッシュ到着が遅くなりそうでやんす」

盗賊「仕方ない…危険犯してサイクロンを飛び越えるのは無謀だ」


スタスタ


剣士「…」ブツブツ

盗賊「おぉ剣士!何処行く?」

剣士「ん?居室の空気が悪いからさ…海図と日誌を飛空艇に運んでおく」

盗賊「そら良い…なんだその書物は?」

剣士「これフィン・イッシュの龍神伝説が記されて居るんだ」

盗賊「ほう?何か分かるか?」

剣士「宝具の守り神が水龍に姿を変えたとかそんな伝説だよ…フィン・イッシュじゃ有名な話なのかも」

盗賊「そういや10年前だったか…一回その祭事に使う祠ってのか?行った事あんのよ」

剣士「古代遺跡なの?」

盗賊「多分な…まぁハテノ村の古代遺跡と同じ様な感じなんだ…近くに温泉があってそれが川に流れて城下まで流れてる」

剣士「へぇ…」

盗賊「フィン・イッシュ女王曰くその川が水龍なんだってよ」

剣士「祠の中には入って無い?」

盗賊「立ち入り禁止だったもんで入って無い」

剣士「この書物には祠の中に開かずの扉が在るらしい…守り神はそこを守って居たとか…」

盗賊「てことはホムンクルスが眠る遺跡の可能性があるんだな?」

剣士「そうだね…この船の探検家はどうにかしてその扉を開けたかったんだと思う」

盗賊「なるほどな…それがわかりゃもうデカいヘビにゃ用が無ぇ…俺が扉を開けられるからな」

剣士「うん…嵐が去って安全になったら予定通り飛空艇でフィン・イッシュ目指す」

盗賊「…ところで航海日誌は全部読んだか?」

剣士「一応ね…発見したハウ・アイ島の事が良く分かったよ」

盗賊「俺も読みてぇんだ貸してくれ」

剣士「うん…」パサ

盗賊「ようし!これで暇つぶしになる」



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