【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】
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728: ◆zbOQ645F4s[saga]
2022/01/14(金) 23:30:11.48 ID:EbFPAfXe0

今度、砂浜に突き飛ばされたのは私の身体だった。
私のダンスがよほど目障りだったのか、それとも説得の声が耳障りだったのか。
それはわからないが、私を突き飛ばした美琴の顔はぐしゃぐしゃで、燃え盛るその瞳は、ほかでもない私自身をしっかりと捉えて睨みつけていた。


「ルカには……ルカには関係ないでしょ……!!」


譫言のようにその一文を繰り返す美琴。
かつて強い語気で私を拒絶したのと全く同じ文面、だが今の美琴はそこに却って脆弱さを晒け出している。
突き崩すなら、今しかない。


「関係ないワケねーだろ! 美琴は、なんでいっつも自分のことばっかり……!」
「知らない、知らない……! ルカなんか、ルカなんか……!」
「違うんだよ……美琴……! 私が美琴に見てほしいのは……【美琴を見てる、私】なんだよ……!」
「……ッ!」


私は、気づいてほしかった。
美琴のことを信頼して、美琴のことを愛して、美琴のことを応援している人間がそばにいることに。
美琴に必死についていって、横にどうにか並び立つことで私のその想いに、気づいてほしかった。
別に友情だの恋愛だの、そんな俗的な話にしたいわけじゃない。
ただ、横に立とうとする人間の感情の重さを、美琴にも知ってほしかった。





「どうして、一人だって思いこんじまうんだよ……美琴……!」







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