【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】
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707: ◆zbOQ645F4s[saga]
2022/01/14(金) 22:07:24.02 ID:EbFPAfXe0

あんな光景、ずっと無縁だった。
私も美琴も学生の早いうちから芸能界に飛び込んで、空き時間はすべてレッスンに充てていたから。
きっと二人で華々しいステージに立てる、その瞬間を信じて、これまでの人生の大半をなげうってきた。
それが無駄だったなんてことは言わない、実際今の私はそれなりに成功して、それなりにファンがいて、カミサマなんて言われてそれなりに崇められている。

……でも、こんなのを求めてやってきたわけじゃない。
こんな空虚な栄光で終わるんだったら、空き時間をレッスンなんかに充てるんじゃなかった。
同じユニットの仲間として、肩を並べて雑談するでもいい、時には事務所を抜け出して近くの喫茶店でケーキをつつきあうでもいい。
ただ笑いあって、顔を見つめあえたらよかった。


ルカ「……」

千雪「ルカちゃん、聞いても……いいかな?」

ルカ「ホント、お節介だな」

千雪「ごめんね……つい、気になっちゃって」

ルカ「まあ、いいよ……わかってて来たし」

千雪「……美琴ちゃんは、なんて?」

ルカ「……何も。私なんか眼中にない」


裁判の終わり、エレベーターに乗り込む直前。
あの時には一瞬だけ美琴と何かを通わせることができたとは思う。
それも、七草にちかの言葉を借りた不十分なものではあったけど。

でも、それが最後。
美琴は一度たりとも、『斑鳩ルカ』のことを見ちゃいない。




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