【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】
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126: ◆zbOQ645F4s[saga]
2021/11/21(日) 20:51:05.97 ID:Ojbp8S+g0

そして、公園に残された私たちは。


灯織「……そうはさせません」

千雪「灯織ちゃん……?」

にちか「うそ……風野さん……?」


あの、気弱な女の子のはずの風野さん……
その右手は、爪が食い込むまでに固く強く握りこまれていた。
まるで何かの怒りに打ち震えるかのように、彼女からはこれまでに感じたことのないような熱を感じる。


灯織「斑鳩さんのご指摘は間違いではないと思います。今この状況で、お互いを完全に信用することは難しい……それを否定することは欺瞞だと思います」

愛依「ぎ、ギマン……?」

冬優子「……本当の気持ちで向き合ってないって意味なんじゃないかな」

灯織「でも、だからといって信じることをやめてしまってはいけない……疑いながらも信じる、信じながらも疑う……私たちに今求められているのは、そういう付き合い方なんじゃないかと……そう思う次第です」

摩美々「信頼と疑念は両立できる……疑念にいつまでも囚われているようじゃダメ……そういうコトー?」

結華「ひおりん……すごいね、そんなこと思ってても、なかなか言えない……言う勇気なんか持てないよ」

灯織「以前、私も……誰も信用できないような【疑心暗鬼の状態】に陥ったことがありました。その時、私は大切なものをいくつも失って……そんな悲しみを、ここでも背負う訳にはいかないんです」

雛菜「ん〜? それってなんのこと〜?」

灯織「……それは、言えませんが……」

灯織「それでも、今こうして疑念だけをぶつけあってにらみ合っている状況のままではいけないのは確かだと思うんです」


風野さんは、市川さんの質問には口を噤んだ。
でも、風野さんの発した言葉は深く深くに突き刺さり、完全に凍り付いていた私たちの心臓を再びよみがえらせるには十分たるものだった。



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