カルネアデス・プリズム(名探偵コナン×竜とそばかすの姫)
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95:探竜唱 ◆2k5pFFm6nI[saga]
2022/01/24(月) 19:44:17.25 ID:IA38rMJE0

「渡辺瑠果の供述を要約すると、作業服の男にスタンガンを当てられて、
脱力した所に薬を嗅がされて意識を失った。恐らくこの手順だろう。
だけど、これ自体簡単じゃない」

「そうね。意識だけを失う様な薬、
それも外部から投与するのは本来コントロールが難しい」

「ああー、外からの投与でさっさと意識を失って、
それで何時間もしない内に目が覚めて特別な後遺症も無い。
考えられるのは、適当に薬物を使ってたまたまそれで上手く行ったか、
そんなオーパーツじみて都合のいい薬物の持ち主を探すか、或いは」

「或いは、その面倒な条件を満たすだけの
薬物のコントロールに長けている人物。
そして、今回の切り裂き事件に関わるキャストには、
今の所脳卒中後の老人はいない」

哀が言い、哀とごにょごにょ話していたコナンは
瞬時に目から鋭さを消してぱっと駆け出した。

「わあー、大きなバッグ。これって救急箱なの?」

「ああ、ファーストエイドキットだよ」

床に置かれていたファーストエイドキットに駆け寄って叫ぶコナンに、
初士雅人医師が優しく言った。

「この様なものを持ち歩いているのですかな?」

雅人の背後から現れた目暮が尋ねる。

「ええ、普段は車に。
山に登る時等はコンパクトなものを使うのですが、
今回は車に積んでいた災害用のものを」

「用意がいいですなぁ」

「やはり、昔からの仕事柄ですかね。
出来る限り二重三重の用意で万一に備えるのが
習い性になっている様で」

小五郎の言葉に雅人が言った。


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