カルネアデス・プリズム(名探偵コナン×竜とそばかすの姫)
1- 20
55:探竜唱 ◆2k5pFFm6nI[saga]
2021/11/25(木) 01:35:34.00 ID:4EF2xDuv0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>54

ーーーーーーーー

「いらっしゃいませ」

東京都米花町内の喫茶店「ポアロ」で、
榎本梓の挨拶を受けて一人の女性がカウンター席に就く。

「どうぞ」

「んー………カレーライスで」

「カレーライスですね」

梓が愛想よく応対し、メニューを伝える。
梓から見て、この女性客は最近出来た常連客だった。
訪れる時間帯はまちまちだが、週に二、三回はポアロを訪れ、
今の梓から見るとメニューを制覇するかの様に、
日替わりでまちまちのメニューを楽しんで帰って行く。
只、今日や初日がそうだった様に、
シンプルにカレーライスやハムサンド、
珈琲だけと言う日も幾度かあったが、
珈琲も砂糖だったりミルクだったりと気まぐれだった。
本人はと言えば、梓がこう聞かれたならば、
何と答えればいいんだろう、と言う事になりかねない。
つまり、三十手前ぐらいだろうか、地味なスーツで取り立てて特徴の無い、
常連さんだから辛うじて覚えている、ぐらいの印象の相手だった。
店でもほとんど口を利かないし、
愛想のいい梓も押し付けがましいタイプではない。
それでも、一度その場の雰囲気でちょっと雑談が成り立った所では、
「倉田商会」なる会社に最近雇われて
車で関係書類を運ぶ事もしている経理事務員で、
この店が気に入ったので近くに来たら
パーキングを借りて出入していると言う事だった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
153Res/134.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice