カルネアデス・プリズム(名探偵コナン×竜とそばかすの姫)
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112:探竜唱 ◆Eoymg2mZ2w[saga]
2022/07/08(金) 02:48:05.60 ID:h31v0oL20

「毛利君」

路留に迫られ、目暮に声を掛けられた小五郎は
不敵に口角を動かした。

「石焼き芋ですよ警部殿」

小五郎の言葉を聞き、コナンの目に鋭さが走る。

「石と焼肉、これが時限発火装置だったんです。
焼いた石は長時間高い熱を保ち続ける。そこに肉片を当てておく事で、
時間が経てば熱せられた肉が燃え上がり導火線に着火する。
その間に逃走したと言う訳ですな」

「成程」

小五郎の言葉に応じたのは路留だった。

「そのやり方だと、サシが多過ぎるとすぐに着火する、
赤身肉だけだと焦げるだけで火が回らない。
短時間のアリバイ工作に使う時限装置である以上、
相当の精度か求められる筈だけど?」

「脂身を焼いてすぐに発火して爆竹が破裂したら
逃走前に人を呼び寄せる事になるわね。
燃え難い赤身の肉を駄目元で仕掛けてみた、って事も考えられるけど………」

路留の言葉に、美和子が一応の可能性を示す。

「現実にこの部屋で爆竹は鳴ってる、それは確かだ」

「だったら、あの焼肉を時限装置と見るのは厳しいわね」

路留の言葉に続いたのは哀だった。

「あれ、焼肉は焼肉でもレバーよ」

「おいおい本当かよ?」

哀の言葉に小五郎が言った。


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