【ダンガンロンパ 】俺「安価で今度こそコロシアイ学園生活を生き残る」part6
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962:名無しNIPPER
2022/07/22(金) 15:28:52.41 ID:UNBrG4w+0
歴史の中には様々な英雄がいる。
勝利を勝ち取り、何かを成し遂げた英雄。
志半ばに身を滅ぼすも、その信念が人の心を動かした英雄。
英雄とは、決して勝利した者に与えられる称号ではない。
英雄とは、その存在を求めた者たちによって創りあげられる『光の彫像』である。
そしてここに、誰かを支えることによって、光を放つ『風変わりの英雄』がいた。
ここに語ろう…彼ら『英雄たち』の躍進の物語、英雄たちのグレートロードを…。




『僕はサッカーが好きだ』堂々とそう言えたらどんなに幸せだろう。
いつも、この河川敷でサッカーをしている人たちを見て、僕は思う。
――笹波雲明(ささなみうんめい)
河川敷でサッカーしている人たちの、ロストボールが『僕』の前に転がってきた。
ボールを取りに来た人に、投げ返しながら尋ねる。
「君、たしか同じ中学だよね?なんで小学生とサッカーしてるの?」
「あーうちの学校さ、サッカー部員が足りなくて」
「それでも、サッカー部つづけてんの?」
「ああ!でも、絶対に部員増やしてやるんだ。なんてたって、俺の目標はフットボールフロンティア優勝だからな!」
「えっ…」
フットボールフロンティアと言えば、サッカー日本一を決める大会だ。
この人は、試合さえできない、人数も足りていないサッカー部にいながら、その百歩くらい先に目標をおいている。
なんて人なんだ…。
「そんなのさ、無理でしょ」思わず口に出てしまう。
「無理…そうかあ?うーん、俺はそうは思わないけどな。無理なのは、この俺から、サッカーで日本一を目指すことをあきらめさせる方だな!」
そう言って、満面の笑みを返す彼の言葉は、謎の説得力に満ちていた。
なんだよ…この人…馬鹿なの…。
さわやかすぎる笑顔が、サッカーに特別な思いを持つ、僕の神経を逆なでる。
彼の名は円堂守、雷門中サッカー部キャプテンだった。

僕はこの日、サッカー部に入ることを決めた。
…マネージャーとして。

ただなんとなく、そうしたいと思っただけだった。
あの時は、なんの目標も見えない、ちっぽけな僕だったから。


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