【ダンガンロンパ 】俺「安価で今度こそコロシアイ学園生活を生き残る」part6
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958:名無しNIPPER
2022/07/21(木) 11:09:44.47 ID:2MUD+5kW0
やだ、もうやだ、なんでこんなことになっちゃったの!?

「うあっ!!」

小柄ながらも女子の中ではトップクラスの俊足を誇る生瀬理代(女子十三番)は、木々の間をすり抜けながら必死に足を動かし走っていたが、盛り上がった木の根に躓き、スライディングするように勢いよく前方に倒れた。
酷く擦った膝はニーハイソックスのおかげで少し皮膚の表面が擦れただけで済んだが(穴は開いてしまったけれど)、掌を擦りむき、ヒリヒリとした痛みが襲ってくる。
けれども、止まってはいけない。
誰かに見つかったらいけない。
だって、みんな、殺し合いに乗っているのだから。

昨日までは、プログラムなんて自分とは無関係の話だと思っていた。
1年間で大東亜共和国全ての中学3年生のクラスの中でたった50クラスしか選ばれないのなら、余程のことがない限り自分たちがそのくじを引くわけがない。

見知らぬ教室で目覚め、最前列の席で原口教諭の無残な姿を目の当たりにし(青松が理代の目の前に原口教諭が入っている袋を投げた時は、どうにかなりそうだった)、クラスでもソフトボール部でもいつも一緒だった隅田映美子(女子八番)が何度も殴られて息絶える様も見てしまい、英賀保光里(女子一番)のように気を失いはしなかったけれど、これは現実なんだと理解した。
それでも、仲の良いクラスメイト同士で殺し合いをすることなんて、考えられなかった。

けれども、教室を出て間もなく、どこかで女子の悲鳴を聞いた。
切羽詰まった、これまでに聞いたことのないようなその声に、助けなければという気持ちは微塵も湧かず、ただ死なないためにこの場所から一刻も早く離れなければ、という考えで頭が一杯になった。
西大路麻実(女子十三番)の姿を見つけるや否や、小中学校から離れた。


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