キョン「手、繋ぐか?」涼宮ハルヒ「バカ。調子に乗んなっての」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/24(日) 00:22:06.40 ID:vG0bMMmYO
「ハルヒ。例の件だが……」
「わかってるわよ。急かさないでよ」

翌日。と言っても、正直昨晩は一睡も出来ていないので体感的には翌日という気はまったくしないのだが、この地球上で文化的な日常を送るためには本初子午線、或いは日付変更線に従わざるを得ず、理屈の上では翌日と定義される記念すべきはその日に登校してすぐ、約束のブツを受け取るべく俺は催促した。

「さっさとよこせ」
「口の利き方には気をつけなさい」

こいつ。約束を反故するつもりか。ならば。

「ああ、神よ。涼宮ハルヒ大統領閣下。どうかこの憐れな子羊に慈悲を恵んでください」
「ふんっ。最初からそうやって平身低頭で頼みなさいよ。ありがたく受け取りなさい」
「ははぁーっ!」

深々と頭を下げつつ手を出すと、そこにパンツと思しき布切れが置かれた。俺はキレた。

「ちょっと待て! なんだ、これは!?」
「なんだって、私のパンツだけど?」
「誰が洗濯したパンツを持って来いって言ったんだよ! 冷えきってんじゃねぇか!!」

冷えたパンツを床に叩きつけながら怒鳴る。
この時俺は、涼宮ハルヒからどのような罵倒が返ってくるかを想定しつつ即座に反論出来るように身構えていた。どのような正論にも屈しない覚悟を抱いていた。しかしながら。

「1番のお気に入りだったのに……ぐすっ」
「涙……?」
「もう知らない! あんたの顔なんか見たくない!! 出てけ、バカキョン!!」

こうして俺は教室から追い出されましたとさ。


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