29:名無しNIPPER[saga]
2021/11/13(土) 16:52:20.57 ID:u8RP97K8o
【ワリナル中立地帯 破滅の森 洞穴の奥深く】
魔法使いの死体「」……
盗賊「」ハァハァ……
盗賊「おい……魔法使い……」ゼェゼェ
盗賊「大丈夫か……? まだ死んじゃいねえよな……」ハァハァ……
盗賊「『奴等』を撒くのに時間がかかっちまってよぉ……。すまねぇなあ……」ハァハァ…
盗賊「でもよぉ……。どうにか逃げ切れたんだからよ……。俺達、幸運だぜ……。ツイてるなぁ……」ゼェゼェ…
盗賊「俺はな……昔から運だけは良かったんだよ……。だから、今日まで生き延びてこれたんだけどな……」ハァハァ…
謎の少女「おじさん」
盗賊「何だよ……。何か用か……」ハァハァ…
謎の少女「魔法使いなら、もう死んでるよ」
盗賊「………………」ハァ…ハァ…
謎の少女「おじさんも、もうすぐ死にそうだね」
盗賊「………………」ハァ……ハァ……
謎の少女「何か言い残す事、ある?」
盗賊「……お前の……封印を……解く」ハァ……ハァ……
盗賊「……代わりに……『奴等』を……必ず……」ハァ…………ハァ…………
謎の少女「」クスクス
謎の少女「うん。いいよ。契約成立」
謎の少女「じゃあね、もう死んでいいよ」ガブッ!!
盗賊の死体「」……
謎の少女「……これでようやく本気が出せる。本当に運だけは良い男だった。封印されている妾を遺跡から見つけ出したのだからな」
謎の少女「願い通り、『奴等』は喰らい尽くしてやるとも。なにせ遥か昔から、動く生物は全て妾の『食事』と決まっているのだからな」
59Res/53.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20