勇者「バカな……早すぎる……」
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16:名無しNIPPER[saga]
2021/11/06(土) 09:22:19.24 ID:9meKY1DHo
【カティナ共和国 トナイス地方 灯台上】


女狙撃手「それっ」バンッ!!

男狙撃手「Fire!」バンッ!!


バンッ!! バンッ!! バンッ!! バンッ!!


女狙撃手「ねえ……今、思ったんだけどさ」バンッ!!

男狙撃手「どうした?」バンッ!!

女狙撃手「狙撃手としてさあ、これほどつまらない相手いないって思わない?」バンッ!!

男狙撃手「まあな。照準付ける必要がほぼないからな。撃てば当たる。数が多すぎて」ガコッ、バンッ!!

女狙撃手「撃ち落としたの、それで何匹目?」バンッ!!

男狙撃手「さあな。100から先は覚えてない」バンッ!!

女狙撃手「ホントだよ。もう数える気も起きないしさあ」ガコッ、バンッ!!

男狙撃手「……そうだな」バンッ!!

女狙撃手「もう近付かれ過ぎてさ。数える必要もなくなっちゃったしね……」バンッ!!

男狙撃手「……弾丸もそろそろ尽きるな。……ここで終幕か」バンッ!!



女狙撃手「……悪い人生じゃなかったよね、私達」バンッ!!

男狙撃手「……そうだな」バンッ!!



バサッ、バサッ…… ドスンッ!! ドスンッ!! ドスンッ!!



女狙撃手「とうとうここまで来ちゃったか……。これでチェックメイトかな……。頑張ったんだけどね……」

男狙撃手「……俺達が殺した分だけ、代わりに生き延びた人間がいると信じよう」



女狙撃手「きっと、二人で千人ぐらい救ったよ。……神様も私達の事、見てくれてたよ、絶対」

男狙撃手「そうだな……。これでまた天国で会える。次は……幸せに生きれるな。人を殺す仕事からようやく離れられる」



ザシュッ!! ズバッ!!



女狙撃手「」ドサッ……

男狙撃手「」ドサッ……


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