安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
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834: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/11/23(火) 21:20:05.67 ID:d9157GVbO
蠱惑魔が暇を持て余している頃。

リーフィア、ライオネル、ギールは、ラーズの指示に従い、マーシャル家とカエサリオン家のいる宮殿に向かっていた。宮殿までの近道は、ラーズの手に入れた地図を『速読』で覚えたリーフィアが案内している。

リーフィア「えっと……道はこっちです!」

ギール「流石リーフィアさん! 頼りになりますね!」

ライオネル「相変わらず便利だねぇ」

ラーズ「助かるよ、リーフィア。宮殿に近づいたら俺が先導するから、今は頼む」

リーフィア「はい、頑張ります……!」

ライオネル「…………」

ギール「? どうしたんですか、ライオネルさん」

ライオネル「……いや、何でもないよ」

ライオネルは、ラーズと昨日話した事を思い出していた。


ラーズ『───というわけだ。分かってくれたか?』

ライオネル『……なるほどね。僕を個別に呼び出して何を話すのかと思ったら……そういう事か』

ライオネル『……まぁ、一応は信用しよう。筋は通っているし』

ラーズ『そうしてくれると助かる』

ライオネル『でも……それが本当なら、何故僕には言ったのかな?』

ラーズ『理由は色々あるが……一番は戦いのためだ。俺以外にも分かってくれている人がいれば、戦況は有利だからな』

ラーズ『……カエサリオン家は、マーシャル家に操られ敵となるだろう』

ラーズ『だから、ライオネルにはギールを上手く使って、カエサリオン家の当主を倒してほしいんだ』

ライオネル『……確かに、それは僕の得意分野か』

ライオネル『分かったよ。ただ、君の事を心から信用しているわけじゃない。代わりに僕の方からリーフィア君を進呈しよう。上手く使ってくれ』

ラーズ『リーフィアの事は信用してるんだな?』

ライオネル『……有用というだけさ』


ライオネル(……いらないところまで思い出してしまった)

ライオネル(ともかく……僕とギール君がカエサリオン家、リーフィア君とラーズ君がマーシャル家を担当する事になるわけだ。気を引き締めていかないと……)


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