安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
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653: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/11/05(金) 00:34:05.42 ID:VcEHjpn5O
・>>646、>>648-649を採用。次の孵化判定まで残り541。
グレイス「……………………」
グレイスがリーフィアの頭に触れると、その部分が青白く発光した。『反芻』が使われている証だ。グレイスは目を閉じ、片方の手で見えた記憶を速記していく。
グレイス「…………は!?」
突然声を上げると、グレイスは手を離してしまった。リーフィアと自分の手を交互に見て、信じられないものを見た顔をしている。
リーフィア「……ど、どうしたの?」
グレイス「……リーフィア……あんた一体……何者なの?」
リーフィア「……な、何が見えたの?」
グレイス「……ここに書いたわ。読みなさい」
グレイス「……言っとくけど、私の想像で書いたわけじゃないからね。本当に見えたのよ……!!」
リーフィア(グレイスが動揺している……一体何が……)
リーフィアはグレイスから紙を貰い、目を通した。
リーフィア「…………何、これ…………」
そこに書いてあったのは、リーフィアが想定していた過去とは全く違うものだった。
『剣も魔法も電子技術も無い世界。自然が圧倒的に多い。町並みは古い。人々は幸せそう。』
『目を惹くのは、人々と共存するドラゴン。どこを見てもドラゴンがいて、人々はそれを不思議に思っていない。ドラゴンと過ごすのが当たり前。』
『小さい頃のリーフィアも、ドラゴンと楽しく遊んでいた。それはそれは楽しそうに……。』
『でも、突然場面が切り替わる。リーフィアは何かの集団に迫害されている。リーフィアだけじゃない、周りの人も。』
『リーフィアはその現実を受け入れきれず、打ちのめされている。ドラゴンは彼女を守っている。』
『そして、』
リーフィア「……これって……」
グレイス「私にも分からないわよ……あまりに驚いて手を離しちゃって、中途半端になっちゃったわ……」
グレイス「もっと見たいけど……ごめん、もう魔力が続かないの」
リーフィア「う、ううん……ありがとう……」
グレイス「……あんた、一体何に巻き込まれてるの? 何が起こってるの?」
リーフィア「……私にも、分からないよ」
オボロから聞いた話を確かめようとしたのだが、もっと謎が深まってしまった。
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