安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
↓ 1- 覧 板 20
357: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/10/15(金) 17:49:30.58 ID:CpxztbNcO
・>>356を採用。
リーフィア「何だろう、あれ……?」
ライオネル「ん? ……ああ、あれは行商人達の馬車だね。何かしらの商売をしに来たのだろう」
だが、それはもう敵わない。そこにある全ての馬車が破壊されているからだ。何者かに襲われたのか、それとも事故なのか。少なくとも周りに人間の姿は無かった。
ライオネル「ギール君、止めてくれ」
ライオネルはギールに馬車を止めさせると、つかつかと壊れた馬車の方に向かっていた。
リーフィア「あ、あの、ライオネルさん?」
ライオネル「何故倒れているのかは、一応確認しておいた方が良い。もしも人為的なもの、または野生動物の仕業だったら、この近くにその脅威があるかもしれないからね」
ライオネル「ついでに、何か使える物があるかもしれない。その場合は貰っておこう」
そう言うと、ライオネルは遠慮も無しに人様の荷物を漁り始めた。
ギール「ライオネルさんって逞しいなぁ……」
リーフィア「……逞しいのかな、あれ? 図々しいの間違いじゃ……?」
ライオネル「聞こえてるからね!? いいから君達も手伝いなよ!」
リーフィア「はぁ……分かりましたよ……」
コロコロ……
リーフィア「……ん?」
リーフィアが馬車に近づくと、荷台から何かが転がり落ちてきた。
それは、卵であった。鳥の卵にしては大きい。過去に図鑑でダチョウの卵を見た事があるが、それよりも遥かに大きい。3倍はあるかもしれない。
リーフィア「……な、何の卵だろ、これ」
ギール「わっ!? 大きい卵ですね!」
ライオネル「どうしたんだい君達……って、何だこれは……!?」
リーフィア「今荷台から落ちてきたんです。これ……ライオネルさんの『審美眼』で詳細分かりませんか?」
ライオネル「……やってみよう」
ライオネルはその巨大な卵を見る。すると、見る見るうちに顔が青くなり、卵から距離を取った。
ライオネル「な……何だ、これは……!?!」
リーフィア「ら、ライオネルさん……?」
ライオネル「……生物だ。それは間違いない。この中には生物がいる」
ライオネル「だけど……その魔力は桁外れだ! 見た事も無いような魔力がギッシリ詰まっているんだよ……! こんな生物、聞いた事が無い……!!」
ギール「聞いた事がない……!? って事は、ドラゴンとかそういう……!?」
ライオネル「ドラゴンかどうかは知らないけど、化け物じみたものなのは間違いない……!」
ライオネル「こんなのが孵ったらどうなるか分からないよ! 早く壊すべきだ!」
リーフィア「えっ!? そんなの……可哀想ですよ!」
ライオネル「可哀想!? 君は『審美眼』が無いからそんな事言えるんだ! これは本当に危険だぞ!」
リーフィア「でも、どんな動物なのか見てみたい気も……」
ギール「いやいや、リーフィアさん、これがもしドラゴンだったら大変な事になりますよ? そうならないように割っておくべきですよ」
リーフィア「ドラゴンとは限らないよ。それに、その可能性は低いと思うし……」
ギール「それはそうですけど……」
・なにかヤバげな卵を拾いました。どうする? 選択してください。
1.取り敢えず持っていく
2.割ってみる
3.置いていく
↓2
1002Res/495.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20