安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
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345: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/10/15(金) 16:17:21.43 ID:OykefEIIO
翌日。

リーフィア達は、昨日の大部屋に集められていた。そこで事務的な話をいくつかした後、おもむろにグリンピースがリーフィアに近づいてきた。

グリンピース「これ……」

そう言って彼女が渡してきたのは、一枚の硬貨だった。表面には鳥の紋章が刻まれている。

ライオネル「何だいそれ? グリンシルトは新しい硬貨を出したのかな?」

グリンピース「……これはアタシの家系魔法に必要な物なんだよ」

グリンピース「アタシの家系魔法……『伝書鳩』は、この硬貨を持っている人間のところに魔力で作った鳩を飛ばせる。それで遠くの人間と意思疎通ができんだよ」

グリンピース「……ライオネルも行っちまうんだろ、アルカンレティアに」

ライオネル「おや、寂しいのかい? でも、僕は行くよ。こんな色んな意味でのチャンス、逃すわけにはいかないからね!」

グリンピース「チッ、んなわけねぇだろ……!」

グリンピース「……その間にフレイヤが攻めて来ないとは限らねぇだろうが。だから、その時には助言が欲しいんだよ。一応、軍事顧問ではあるんだからよ」

ライオネル「……じゃあ僕に渡せば良くない?」

グリンピース「お前なんか信用できるかよ……! これはバーゼル様のご命令だから仕方なくだ!」

バーゼル「す、すいません……しかし、私共としても有事の際にはライオネル様のご意見を賜りたく……」

バーゼル「持ってては頂けないでしょうか……?」

リーフィア「は、はい……問題ないですけど……」

バーゼル「ありがとうございます……!」

そして、リーフィア達を送り出す簡単な式が行われた。盛大に行なうと、ライオネルがグリンシルトから出たとバレてしまうからだ。

また、バーゼルによって選ばれた優秀な魔法の使い手によって、リーフィアとライオネル、ギールに身分を偽装する魔法が掛けられた。これでリーフィアには二重の偽装魔法が掛けられた事になる。

リーフィア(……こんなに偽装魔法掛けて大丈夫なのかな?)

ついでにギールには、新たな身分証が発行された。必要な手続きはバーゼルによって省略されたらしい。

ギール「おお……! これが身分証……!」

グリンピース「身分証無かったのかよ……」

ギール「失くしちゃいまして……」


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