安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
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180: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/10/12(火) 14:42:22.91 ID:tBYKKjv8O
・>>176を採用。リーフィアの暗殺に来たようですが……?
リーフィアに水を掛けたのは……小柄で灰色の髪を持つ少女だった。少女は小さな樽を投げ捨て、顎を触る。
オボロ「ふぅむ……イカンのぉ。そんなでは儂だけでなく、そこらのチンピラにも殺されてしまうぞ」
リーフィア(は……灰仙の女の子!? 何でここに……!?)
灰仙。灰色の髪をした小柄の長命種。目の前の少女も、見た目は12歳くらいに見えるが、おそらくその10倍は生きているはずだ。見た目で侮るのは危険である。
オボロ「おっと……動くでない」ピッ
リーフィア「うっ……!」
突き出されたのは、短刀。切先はリーフィアの首元に向いている。
オボロ「少しでも動けば、お主を殺す。ああ、会話は許可するぞ」
リーフィア「あ……あなたは、誰? どうしてこんなところに……」
オボロ「儂の名はオボロ。字はこのように書く」
そう言って、オボロは空中に指で文字を書く。魔力で実体化した「朧」という文字に、リーフィアは見覚えがあった。
リーフィア「それ、古代文字の……?」
オボロ「ほう……なかなかどうして教養のある。賢いという話は本当のようだのぉ」
オボロはニヤリと笑う。
オボロ「どうしてとも聞いたな。答えてやろう。儂は、お主を殺しに来たのじゃ」
リーフィア「こ、殺し……!?」
一体どういう事なのだ。全く身に覚えが無い。
リーフィア「……で、でも、じゃあ、どうして?」
リーフィア「どうして……水を掛けたりしたの?」
殺す事が目的なら、わざわざ殺す必要は無い。寝ているところで首を掻き切ればいいだけだ。
オボロ「……やはりお主は賢いのぉ。それに冷静じゃ」
オボロ「理由は簡単じゃ。お主が無防備すぎるからよ」
リーフィア「む、むぼ……?」
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