【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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884:名無しNIPPER[saga]
2022/02/06(日) 22:04:39.30 ID:4RtrxWKy0
62 撃破した

「これだけ離れれば大丈夫かな...」

そう呟くとカズミはADMを反転させ、迫りくるスクエアのうち1機のフライングボードを撃ち落とした。

「くそっ、やられたぞ!」

「直撃はしてなかった、生きてはいる筈だ!」

残る3人のガザレム兵達は狼狽えながらもADMとの距離を詰めていく。そうしてADMを取り囲むと猛烈なビームの射撃が始まった。

「エヴァ、掴まってね!」

エヴァがうなづいたのと同時に、カズミはレバーを一気に倒した。

「なんだ!」

「速すぎて狙いがつけられないぞ!」

「取り敢えず撃て!」

ADMは3機のスクエアを翻弄するように空中を舞う。

ガザレム兵達は視界の端に出たり入ったりする白い影を追うのが精一杯だった。それに加えてあまりにも速い視点の移動のせいで狙いが徐々に雑になっていく。

「居た、そこだ!」

ようやくADMの姿を捉えた1機のスクエアがビームを放つと、ADMは瞬時に姿を消し、その背後にいたスクエアが姿を現した。

「俺を撃ってどうする、このマヌケ!後で覚えてろよ!!」

そんな恨み言を吐きながらスクエアがまた1機落ちていった。

「よし!」

このままの調子で行けば、と考えたカズミだったが、次の動きを予想していた1機のスクエアによって道を塞がれた。

振るわれたビームサーベルをブレードで受け止めると、そのまま近接戦に突入した。

「はっ、流石はトム!そのまま任せたぜ...」

獲物を狙うハンターのように舌なめずりをしながら、ガザレム兵は仲間と戦っているADMに狙いを定める。
息を吐き切るのと同時に放たれたビームは真っ直ぐにADMへと向かって行く。

「それなら!」

ADMはサーベルを振るってきたスクエアの左腕を斬り飛ばすとそれを掴んで、放たれたビームに対しての盾がわりにした。

そのまま正面のスクエアをフライングボードから蹴落とすと、斬り落とした左腕からサーベルを回収、遠方にいた最後のスクエアが乗るフライングボードに投擲した。

「よし...」

安堵するカズミにアルトから連絡が入る。

「カズミ、避難は終えた。迎えにきてくれ」

「すぐ行くね!」


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