【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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758:名無しNIPPER[saga]
2021/12/26(日) 21:37:47.45 ID:cwdFBBsg0
食堂の横に併設されたカフェで飲み物を片手にカズミとバーネットは話していた。

「なるほど。頭では理解しようとしているが、それに気持ちが追いつかないと」

「はい...」

カズミは項垂れながらコーヒーを啜った。

「確かに私たちと違って、後輩は事情が色々と特別だからな...」

「それなら...バーネット先輩も、その、汚れ仕事をやる覚悟があるんですか?」

「ああ。後輩やエヴァ、一部の特殊な境遇の者を除けば、我々は皆その心積もりはできている」

「そう...ですか」

自分だけが未熟なのだと感じたカズミは視線を落とす。

「...はっきり言おう。今抱えている問題は一朝一夕には解決しない。その上、私は答えを与えてやれないし、克服できるのは本人だけだ」

(やっぱりそうだよね...。これは結局"私"の問題なんだ。どんな形であれ決着をつけられるのは私だけ...)

バーネットは紅茶を飲み終えてティーカップを置くと、口を開いた。

「しかし、だ。その手助けをする事なら私達にもできる。いいか、後輩。自分の問題だからといって1人で悩む必要はない。周りの助けを借りればいい、それだけの事だ」

未だ悩みの解決には至っていないが、その言葉を聞いてカズミの気分は少し晴れた。

「ありがとうございます!」

「先輩が後輩の面倒を見るのは当然のこと、構わんさ」

「コーヒーも奢っていただいてありがとうございました!」

「気にするな。気分も晴れたようだし、今日はここでお開きとしよう」

そう言うとバーネットは立ち上がった。

「ああ、それと。後輩よ、こういった時は自分を見つめ直すのがいい、深いところまでな」

カズミの返事を聞くと、バーネットはそのまま立ち去った。

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