【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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名無しNIPPER
[saga]
2021/12/22(水) 21:13:35.37 ID:fcELccer0
「だから言っただろう。俺が知ってるのは、彼らは西方大陸にあるテルース教の禁足地を目的地にしてることだって」
「そこに行く理由はなんだ!答えないと──」
取調室で行われているサノスと尋問官の会話を、シエラ=レオネはマジックミラー越しに聞いていた。
「テルース教って、カナアンの国教ですよね?」
すぐ隣の机で書類を作成している部下が尋ねる。
「そうだ。カナアンの成立それ自体は比較的近年のことだが、テルース教は遥か昔から存在している。もっともカナアンができるまでは各地に離散していたがな」
「確かグランスタインとガザレムの継承戦争の時に、彼らのネットワークを通じた支援を得ようと考えたグランスタインが半ば強引に成立させたんですよね」
「ああ。...他にも多くの国家、勿論我が国も一枚噛んでいたがな」
「確かに色々と政治的な意図がありましたが、テルース教徒にしてみれば『約束の地』に戻れた訳ですから万々歳でしょうね。とはいえ西方大陸の火薬庫なんて言われてますけど。ですがガーディアンオブエデンは何故そんな所を目指しているのでしょうか?」
「分からん。だが彼女から貰った情報と関係があるのは間違いない」
「彼女って...ああ、カズミちゃんのお姉さんですか」
実はアルトは情報を保存したUSBを2つ持っていたのだ。だからこそイヴに簡単に情報を渡した訳である。しかし隠し持っていた予備のUSBはADM墜落時の衝撃により破損しており、なんとか特務機関が復元したものの肝心の内容は一部しか残っていなかった。
そこに書かれていた内容は以下の通りだ。
『興味深いことに、この調査の結果からはメルクリウスは1つの時点を境に突如現れたものとしか捉えようがない。これはつまり──────ということを意味しており、我々の──────説を裏付ける1つの証拠となるだろう』
『どうやらテルース教の禁足地には天文学的な規模のエネルギーが認められるようだ。これは────ということなのかそれとも────なのだろうか?いずれにせよ現地に赴けば我々の仮説の妥当性も明らかになることだろう。もし正しければ──────も可能かもしれない。それこそは我々の悲願とも言える』
このように肝心な部分は抜けていたが、特務機関は禁足地に関する情報を既に握っていた。
「だが、問題なのはその禁足地はガザレムの最奥にあるという事だ。つまり、奴らの足取りを追うのが困難になる」
どうしたものかとシエラ=レオネが腕を組んでいると、取調室にカズミが入ってきた。
「俺の口を割ることができないからって、こんな女の子まで使うのか?」
サノスの口調にはカズミに、と言うよりは特務機関への侮蔑か嫌悪か、そう言った類のものが篭っていた。
(この人はサノス・アイン、私が一度負けた相手。諜報部門の人が調べた所では、行方をくらました友人の借金を肩代わりする羽目になったとか。だからこそ傭兵としてガーディアンオブエデンと仕事をしていた。ってことは信念とかで動いてた訳じゃなくて、その分説得もしやすいはず!頑張ろう!)
そんな風に意気込むカズミをマジックミラー越しに見ていた特務機関の職員が溜息をついた。
「本当にカズミちゃんに説得できますかね?」
「...試す価値はある」
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どのように説得するか自由安価
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