【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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671:名無しNIPPER[saga]
2021/12/08(水) 22:19:26.35 ID:YlTd32wT0
「ふぃ〜」

「気持ちいいね」

その日の夜、カズミとエヴァはお風呂に入っていた。

(ここ最近忙しかったからゆっくりできて嬉しいや。...まさかお姉ちゃんに会う事になるとは思わなかったけど)

カズミは湯船に浸かりながら目を瞑り、体の力を抜く。

(そう言えばお姉ちゃんで思い出したけど、エヴァとノアって姉弟なんだよね?島にいるときはそれどころじゃなくてあんまり気にしてなかったけど)

カズミは潜水を楽しんでいるエヴァを横目に見る。

(聞いても...大丈夫かな?出会ってから随分一緒に過ごしたし、そろそろ過去のことを聞いても...)

エヴァが水中から顔を出したタイミングに合わせてカズミが口を開いた。

「ノアって弟なんだよね?」

「うん」

特にエヴァの態度が変わらなかった事に安心しながら、カズミは続けて問う。

「久々に会えて嬉しかった?」

「んー、よく分かんないかな」

「分から、ない?」

仲の良い姉を持つカズミにとってその答えは予期せぬものだった。

「うん。たしかにノアは弟だけど、うまれがおんなじだけだもん」

(産まれてすぐ離れ離れになったって事?)

「そうなんだ。ちなみに他に家族は?」

「おやが1人、かな」

(片親なのかな?うーん、複雑な家庭環境っぽい?)

「そもそも何でADMと──」

カズミの言葉を遮るようにエヴァが口を開く。

「かぞくってどういうものかよく分かんないけど、でもなんとなく分かる気がするよ。だってカズミお姉ちゃんがいるから」

「...うん」

エヴァの言葉は心のこもった、真摯なものだった。しかし同時に露骨に話を逸らされたこともカズミは理解していた。

「いつかエヴァのヒミツをおしえてあげるね」

エヴァは無邪気な笑顔でそう答えた。そんな彼女の表情を見て、カズミは湧き上がっていた疑念を振り払った。

「うん!」

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