【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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636:名無しNIPPER[saga]
2021/12/04(土) 21:25:46.32 ID:kxEq7fi80
慌てて周りを見渡すと、後部座席に倒れているアルトを見つけた。息はあるようだ。

「よかった...。でも──」

エヴァの姿はない。

湧き上がる不安を抑えながら、機体の調子を見る。

「燃料はあるけど、エンジンが駄目、か...」

ひとまずカズミはコックピットから外に出ることにした。

右手には砂浜と海、左手にはジャングルが広がっている。

「よく分かんないけど、どこかに不時着したっぽいね。島、かな?」

安全を確認したカズミは何とかアルトをコックピットから運び出した。

「お姉ちゃん、起きて!」

体を揺さぶると、アルトが呻き声を上げた。

「カ...カズ、ミ...」

うわ言のようにそう呟くと、目をパチクリさせながら体を起こす。

「...あ、アンタか。ここは?」

カズミはヘルメットの下で笑顔を浮かべながら、妹だとバレないように再び口調と声色を変えて話しだす。

「分からない、どこかの島かもな。それよりエヴァを探しに行くぞ」

「ちょっと待ってくれ、起きたばかりだぞ?」

「エヴァに何かあったら一大事だ」

目の前の人物が聞く耳を持たない事に気づいたアルトは渋々ながら後を追う。

極彩色の鳥やら見慣れない昆虫やらがひしめくジャングル歩く2人。
しばらく進むと、驚くべきものがそこにはあった。

「へ、ヘルミラー!?」

「一難去ってまた一難だな。でもパイロットは居ないみたいだぞ?」

「そんなことない」

「っ!?」

振り返るとノアと、エヴァに銃口を向けながら立っているイヴがいた。

「今すぐエヴァを放せ!!」

カズミはホルスターの銃に手を掛ける。

「放しても、いい。だけど──」

「これと交換か?」

アルトがポケットから取り出したUSBメモリを見せびらかす。

「そう」

「だとさ。どうする?こっちとしては別に渡してもいいが」

「...」

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