【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
1- 20
602:名無しNIPPER[saga]
2021/11/30(火) 20:29:12.55 ID:JpAFg2h60
95 ケヴィン−3

ADMはフライングボードを抱えながら甲板に着地すると、レーザーブレードを構え、正面からカタラに向かってきた。

「なめやがって!」

ケヴィンは悪態をつきながらも次の一手を考えていた。

(真っ向勝負だと速度で負ける!なら意表をつくしかない!...一か八か、訓練したアレ、やるか)

カタラはフライングボードを足下に展開し、その上に乗った。しかし銛を構えたまま動かない。

「何のつもりだろう...。とにかく気をつけてね、パイロット」

「ああ」

カタラに十分接近し、ADMはブレードを振るう。するとカタラは突如フライングボードを起動し、バク宙をするように後ろに一回転してブレードを避け、その勢いをぶつける様に銛を突き出す。

(取った...!)

もしケヴィンとの戦いが1戦目であれば、あるいはよりスペックの高い機体であれば、カズミはこれに反応できなかっただろう。
だがケヴィンにとっては運の悪いことに、彼女は先の戦いを終えたことで水中戦に慣れ、体が完全にあったまっていた。

今からブレードを構え直す時間はないと直感で判断したカズミは、ブレードを持っていない方の手でパンチを繰り出した。それと同時に銛をかわすために、横へのステップも行う。

「なっ...!」

予想だにしていない動きにケヴィンは絶句する。

(無様な姿を見せて以来、血の滲むような訓練をしてきたのに、それでも俺はコイツに敵わないのか?俺は所詮、理想だけを語る頭でっかちだったってことなのか?)

ケヴィンの脳裏に走馬灯の様に記憶が過ぎ去っていく。

↓1
01〜40 ケヴィン死亡
41〜50 ケヴィン捕縛
51〜80 顔が見えた
81〜 逃げられた


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
957Res/497.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice