【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
1- 20
60:名無しNIPPER[saga]
2021/10/07(木) 00:26:33.38 ID:e0MuXtTw0
63 好感度4(このパイロット...正直かなり好みだね!)

「うん、中々良かったね。名前は?」

突然コックピット内に声変わりもしていない少年の声が聞こえてきた。

「カズミですけど、あなたは...?」

「アダムだよ」

エヴァがそう答えたがカズミの頭には、それはこの機体の名前ではという疑問がよぎった。

「えっと...?」

「エヴァ、それじゃ意味わかんないよ。コホン、僕はこのPEMに特別に搭載された補助AIのアダム。ごめんね、ややこしい名前で。それよりも君の戦いぶりは観察させてもらったけど、うんうん、僕好みだね。それにしても...」

「...」

カズミの背筋に悪寒が走る。コックピット内に人間は自分とエヴァしか居ないのに、まるで体を舐め回されるような視線を感じた。

「スタイルも中々、いやかなり...コホン!と、とにかく君のことは"色々と"気に入ったしサポートしてあげるよ」

「相変わらずエッチだね」

「ちょっ、黙っててくれないかなエヴァ!」

「はぁ...」

補助AIの癖して個性が強いアダムに困惑を覚えるカズミであった。

「ならアダム、一つ聞きたいんだけど」

「どうぞどうぞ」

「この機体って本調子なの?明らかに出力が足りてないと思うんだけど」

「うーん、本調子ではないね」

「やっぱりか...どうして?」

「それは説明すると長くなるんだけど...それよりも君、軍属だよね?この状況は不味いんじゃないの?」

アダムに言われて思い出した。そもそもこうなったのはパレードで恐らくはテロが起きたからだ。

「街の人たちを守らないと!」

「あー、僕が言いたかったのはそういう事じゃないんだけど。まあいいか。これを操縦できてるなら最悪の事態はないかな」

「たぶんね〜」

アダムとエヴァの言葉もろくに聞かずに、カズミは急いで海上から街へと向かう。もう間も無く港に到着する、そんな時、突然地上から4〜5機のPEMが飛び立った。

「テロリスト...?」

漆黒にカラーリングされたPEMの分隊は素早くカズミを包囲した。

「いや、これは──」

アダムの声を遮るように通信が届いた。

「今すぐ地上に降り、エンジンを停止し、コックピットを開けろ、これは命令だ。10秒以内に従わなければ発砲する」

今日はここまで。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
957Res/497.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice