【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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名無しNIPPER
[saga]
2021/11/26(金) 21:39:12.93 ID:Tb+taLtC0
コンマ54 信用された
アルトは拳銃を腰のホルスターに入れると、やれやれといった感じで両手を挙げた。
「わかったよ。少なくともここを出るまではアンタに付いてったほうが良いかもな」
「分かってもらえて何よりだ。では行くぞ」
カズミは念のため拳銃を取り出すと、2人を連れて部屋を出た。
「潜水用の装備はあるのか?」
先導しながらカズミがアルトに問う。
「奴らから逃げる時に壊れた」
「そうか...」
カズミはアダムに通信を入れる。
「目標を確保したが、潜水用の装備がない。こっちまで来てくれるか?」
「いいけど...何だいその口調?」
笑いを必死に押し殺しながらアダムは返答した。
「いいから来い!」
「ごめんごめん!分かったよ、5分後にこのポイントで。じゃ」
(何も笑わなくてもいいじゃん!確かに自分でも変だと思うけど...)
そんな事を考えながら端末に送られてきた位置を確認する。
「それで、アンタは何者だ?それにこの女の子は?」
「はろ〜」
「とにかくお前を助けにきたということだけは言える」
「そうかい」
アルトは不満気に応えると、ポケットからタバコを取り出した。
「今吸うのか?」
「悪いか?」
「奴らに臭いとかでバレるだろ」
「すぐにに迎えが来るんだろ?なら大丈夫さ」
「まったく...」
姉がヘビースモーカーである事は知っていたが、まさか命がかかっている時にまで吸いたがるとはカズミは思わなかった。
(それとも死にそうだからこそ吸いたいのかな?どっちにせよ、私には分かんないや)
「それで、何故奴等に追われてる?」
「...ま、話したところで特に問題ないか。ある事情からソラ・テックの事を調べることになったんだが、見ての通り海中にあるだろ?」
煙を吐きながらアルトは続ける。
「とてもじゃないが自腹でPEMなんて用意できなくてな。会社もネタが取れるかどうか分からないから金を出してくれないし。そしたら海洋探査を行ってるNGOに声をかけられてな」
今思えば話がうますぎたな、とアルトは舌打ちをした。
「ところが蓋を開けてみれば、可愛い妹を殺したテロリスト集団じゃないか。こんな奴らの片棒を担ぐのはゴメンだって思って、今に至る。それで何とか奴らのPEMを奪って逃げようとしていた時に、アンタと会ったって訳さ」
「そうか...」
今すぐここで自分は生きていると叫びたい気持ちを抑えながらカズミは進む。
「できることならこの手で全員殺してやりたいぐらいだよ」
「...やめておけ。妹もそれは望まないだろう」
「だろうな...」
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