【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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名無しNIPPER
[saga]
2021/11/20(土) 20:02:32.81 ID:cJlSlNkm0
その日、バーネットは特に予定もなく共用ルームでテレビを見ていた。
『続いてのニュースです。バウエル・インダストリが大規模な人事異動を含めた改革を行うと発表しました。代表のミツキ氏は──』
「...逆らったもの達の、体の良い厄介払いというわけか」
バーネット自身の意見としてはむしろ反旗を翻した下請けの会社達に同情的だった。
勿論上が指揮を取り下が働くというのは彼にも納得できるが、それはあくまで各々が各自の責任を果たしている場合に限られる。
「あの小娘はそこがなっていないと言わざるを得ないな」
「こむすめ?」
すると、いつの間にか横にいたエヴァが口を開いた。
「じゃあわたしはなにむすめ?」
「むむ...何と言えば良いか」
実のところバーネットは子供と接するのが得意ではない。彼自身は上下関係を気にするタイプだが、子供は勿論そんな事気にしない。
バーネットもそれは一種の子供らしさだと理解しているから怒りはしないが、しかし子供の相手が得意とは言えない。
「ところで後輩はどうした?いつも一緒にいると思っていたが」
「お姉ちゃんならべんきょうちゅうだよ。だいじなことだって、すごいうなりながらいってた」
おそらくは今度開かれる戦術に関する勉強会の課題だろう、とバーネットは考えた。
「確かにそれは大事だな。何せ不備があれば長官の教育が待っている。...エヴァは学校に行きたいか?」
エヴァは暫く目を瞑りながら腕を組み、首を傾げた。
「んー、いったことないしわかんない」
「それもそうか。だがまあ、学校というものは良いところだぞ。マナーや社交性も備わるし、何かを学ぶというのは良い事だ」
「ふーん。バーネットは学校に行ったことあるんでしょ?」
「当然だ」
「じゃあこんどなにかおしえてよ」
「む...考えておこう。何せ準備が必要だ。やるならきっちりやりたい性分なのだよ」
「わかったー」
『続いてのニュースです。国内の人気アイドルグループの──』
するとエヴァの視線がテレビの方に移った。
「アイドルに興味があるのか?」
「ちがう、うただよ」
「歌か...好きなのか?」
「うーん、なんていうか、とくべつ?」
「特別?ふむ...そうだ、歌ってみてくれないか?」
「いや」
バーネットなりにエヴァの事を知ろうと思い提案したのに、明らかな拒絶に彼は若干ショックを受けた。
「なら、今度勉強を教えたら歌ってくれるか?」
「うーん、かんがえとくね」
「ははは、そうか。是非、期待しておくとする」
するとエヴァは何処かへと去って行った。
「ふむ。今度、学生時代の教科書を探してみるとするか」
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