【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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名無しNIPPER
[saga]
2021/11/08(月) 21:53:50.39 ID:vltBWIjl0
自分もパウエルと間違えてました、すいません。
「トバルカイン・テクノロジーじゃよ」
「御社の下請け企業ですね」
「うむ。ワシの時代も相当苦労をかけたが、ワシ以上に娘が新しい契約を取ってきては受注数や仕様を変えるもんだから、もう耐えられんと怒り心頭のようじゃ」
「ですが下請けと親会社の対立など我々を呼ぶほどのことではないと思いますが」
「通常ならな。ワシにもいくつか情報の伝手があるのじゃが今回はどうもそう甘くないようで、他の下請けや孫請けも巻き込んで、ミツキを暗殺し、自分達に有利な新体制を作り上げるつもりのようじゃ」
「獅子身中の虫ということですね、それも1匹だけではないと」
「そういう事じゃ。警察に頼れと言ったんじゃが耳を貸さなくてな。かといって本人の要請なしに警察が動くとは考えられないし、どうしようかと悩んでおったら、大統領が紹介してくれたというわけじゃ」
「なるほど...ではご息女の護衛をお引き受けしましょう。報酬についてはよろしくお願いしますよ」
「もちろんじゃ。バウエル家の名にかけて、恩人に無礼な真似はせん」
その後シエラ=レオネはグラジオラと雑談を交えながら食事をとり、レストランを後にした。
そして車で特務機関の基地に戻っている際に、更に数日前のアルジオット大統領との会話を思い出していた。
「どうやらガーディアンオブエデンはとある記者を追っているようです」
「...記者、か?」
「はい。何でもその記者はソラ・テックを探っているようです」
「とっくにこの地上から消え失せたソラ・テックをか?確かにあの会社については色々と謎が多いが...」
ソラ・テック──初めてメルクリウスを発見した会社であり、一時は惑星エデンを統一しかねないほどの影響力を持っていた。しかしその力を恐れた数多の国家、組織や会社によって襲撃され惑星エデンから姿を消した。かの有名な『バニシング・インシデント』だが、その際に襲われたはずの本社は今も見つかっていないらしい。
「一体何が目的だ、『ソラの遺産』か?だがそんなものあるかどうかも疑わしい」
「そこまでは何とも。ただ言えるのは我々も奴らを追うべきだという事です。しかし...」
大統領が言葉に詰まったシエラ=レオネを睨む。顔は痩せこけているが、それに反して眼光は鋭く、数々の政争を生き抜いてきたことを窺わせる。
「何だ」
「記者の居所が掴めず...何でもソラ・テックの本社を見つけたと会社に伝えてから連絡がないそうです。...申し訳ない事にソラ・テック本社がかつて位置していた場所は掴めておりません」
その言葉を聞いて大統領は歪んだ笑みを浮かべた。
「ふっ、それなら丁度いい相手がいる。あのメカニック馬鹿なら少しくらい何か知っているだろう。アイツに貸しを作るのも悪くない」
と、このように複雑な経緯のもと特務機関はミツキ=バウエルの護衛を務める事になった。
そして彼女が特務機関の助言も聞かず、息抜きと称してリゾート国家のヒューシャルに赴いたため、カズミを含めた特務機関の人員も南国の島にいるという訳である。
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