【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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233:名無しNIPPER[saga]
2021/10/21(木) 00:13:20.72 ID:RP+nkwXN0
80 トラブル発生せず

しばらく進んではエヴァに改めて場所を聞いて再び移動、という工程を数時間ほど繰り返した後、ようやくエヴァからOKの合図が出た。

「バーネット先輩、メルクリウスの埋蔵位置を特定できました」

「了解、そちらに直ぐ向かう」

深い谷の間ではあるが、幸いなことにエヴァが指し示した地点は開けた空間になっていたので地上を移動していたバーネットと調査班もすぐに到着することができた。

「ふむ...この地面の下か。よし、調査班は行動を開始しろ」

バーネットの言葉を聞いて調査班のメンバーは車両から降りると様々な機材を設置し始めた。中には調査、発掘用のPEMもあった。

「それにしても、エヴァはどうやってメルクリウスの位置を判別してるの?」

「あー、無駄だよカズミ。エヴァ自身よく分かってないらしい」

「うん。よくわかんないけど近づくと、ビビッとくるの」

「ふーん...」

すると通信用に付けていたイヤホンマイクを通してアダムが話しかけてきた。

「どうしたの?」

念のためカズミは声量を落とす。

「一応伝えておいた方がいいかと思ったんだけど、エヴァは何かを隠してる」

「え?」

「世界の命運を左右するような秘密を抱えた少女の返答が、なんとなくってだけで納得するような組織じゃないよ、特務機関は」

「そりゃそうだろうけど...」

「...長官は反対したんだけどエヴァには自白剤が投与されたことがある」

「そんな...!」

「その時も彼女はやっぱり何となくって答えた。でも、後々わかったんだけどそもそも彼女には自白剤の効果が及んでいなかったんだ」

「...」

「自白剤の成分からして普通の人間に効果がないなんてことはない。にも関わらずエヴァには効かなかった。しかも彼女はあたかも自白剤の効果を受けているフリをして、嘘をついた。これがどう言うことかわかるかい?」

「エヴァはメルクリウスについて秘密にしておきたいことがある...?」

「そうだよ。もちろん僕は彼女が敵だとか信用できないとかまで言うつもりはないけど、カズミも気には止めておいたほうがいい」

「...誰にだって秘密はあるよ。それに嘘をつかれてたとしても、エヴァのことを必ず守るって私の意志は変わらない」

「...だね」

「けど、ありがとう。私とエヴァのことを思って伝えてくれたんだもんね」

「どういたしまして。僕としても2人には仲良くしていてほしいからね」

今日はここまで。


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