【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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160:名無しNIPPER[saga]
2021/10/14(木) 20:26:36.29 ID:bRk0yn4J0
52 ガルー −1

「お姉さん、だいじょうぶ?」

「もちろん!」

エヴァに対しては気丈に振る舞うカズミだったが、状況は楽観視できるものではない。

駆動系への致命的な損傷は避けられたが、装甲は既に限界に達している。ビットはレーザーのチャージ中のようだが、そう時間はかからないだろう。

「どうすれば...」

その時カズミに妙案が思い浮かんだ。

「けど、整備士の人たちに怒られそう...」

「カズミ!またビットが来る!」

悩んでいる時間はない事に気づいたカズミは作戦を実行に移した。

カズミはブレードのレーザーを一度収めると、どっしりとフライングボードを構えた。

「はっ、遂に手も足も出なくなったか!イカヅチ、ビットは!?」

「もうすぐ準備完了だ!」

「っし!このままいけば──」

ガルーが勝ちを確信したその時、突如レーザーブレードの突きを喰らった。

「はぁ!?」

カズミは、起動時にはレーザーブレードの出力が一時的に高まる性質を利用してフライングボードを貫通させ、ナルカミに一撃を与えたのだ。

そのままカズミはよろめいたナルカミを組み伏せ、完全に制圧したのだった。

そうして合図により、2回目の模擬戦も終了、見事カズミが勝利を飾った。

そして初回と同じようにシエラ=レオネの講評が始まった。

「まずはカズミだな。最後の攻撃、素晴らしい決断力だった。もし外していたら機動力を失い、負けは必至だったろうが、その点については考えは及んでいたか?」

「あー...いえ。ただ勝つにはこれしかないと」

「ふむ、その気概は認めるが、常にあらゆる可能性を想定するように。それは戦場での生存率に直結するからな」

「はっ」

「続いてガルーだが、受け身を失敗すれば確実に死んでいたが、それにも関わらずビルから飛び降りた貴様の決断力も光るものがあった。それに肉弾戦のセンスも良かった」

「ありがとうございます!長官にお褒めいただき、光栄です!」

「だがあれだけ見晴らしのいいとこを陣取ったなら必ず先に相手を見つけろ。それで奇襲されていては元も子もない」

「善処します!」

「ああ。さて、こんなところか。ではいよいよ最後の模擬戦だ。両者とも準備を」

「ここは一つ、情けない同僚達に代わって私が先輩の威厳というものを教えてあげよう!」

「よろしくお願いします!」

そうしてカズミ達とバーネットはそれぞれPEMに乗り込み位置についた。

「これでさいごだね!次も勝ってね!」

「まっかせといて!」

「おっと、合図だ。それじゃあ今回はどうする?」

↓1
1 前進
2待ち伏せ
3迂回


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