【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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135:名無しNIPPER[saga]
2021/10/13(水) 20:46:17.32 ID:cc4b+GF50
44(ゾロ目なので補正は無視)
ゾロ目ボーナスでオルデンリッジ−2

「どうする、カズミ?」

「レーザーライフルの威力じゃクラックロードの装甲は破れない。だからここは一気に突っ込んでブレードで決めるしか...」

その時カズミの直感が働いた。

クラックロードの装甲なら塵で視界を塞いだ後に近接攻撃による奇襲をすればよかったはずだ。にも関わらずあえてオルデンリッジは後ろに下がった。それは何故か?そこまでは分からない。だが今の状況は彼に仕組まれた結果のような気がする。

「下がろう」

「それは悪手じゃない?」

「いや、きっとそうした方がいい」

「でもそれじゃどうやって倒すのさ?レーザーライフルじゃ威力不足だってさっき自分で──」

「うん。大丈夫、私に考えがある」

アダムにそう言ってカズミが後退した時、丁度爆煙が晴れた。

クラックロードは位置を変える事なくADMの直線上に居た。

「一体何のつもりだ?...まあいい、終わらせてもらおう」

オルデンリッジはADMのいる場所に爆弾を投げる準備をする。

それを見たカズミは素早くレーザーライフルを構える。

「大丈夫...きっとやれる!」

深く息を吸い、視覚と指先に全神経を集中させる。

クラックロードが握りしめた爆弾を投擲しようと、掌を開き始めたその瞬間。一筋の光がレーザーライフルから放たれ、それは吸い込まれるように爆弾へと直撃した。

激しい轟音とともに黒煙が立ち昇る。煙が晴れた後、爆発で吹き飛ばされたボロボロのクラックロードが仰向けに倒れていた。

その姿を見て、カズミは額の汗を拭った。

「すごーい!!」

「これは...さすが僕が見込んだパイロット!」

すると模擬戦終了の照明弾が打ち上げられた。

カズミ達はADMから降りるとシエラ=レオネ達のもとへ向かった。そこにはオルデンリッジも既にいた。両者が揃ったのを確認してシエラ=レオネが口を開く。

「模擬戦第1回目はカズミ達の勝利だ。まだまだ粗が見えるが取り敢えずは及第点だな。オルデンリッジが地雷を敷設していた事に気づいていたのか?」

「そこまでは分かりませんでしたが、何か作戦があるのだろうとは思いました」

「まさかこんな嬢ちゃんに見破られるとはな、年長者として面目ない」

「全くだ。だが貴様も悪くなかった。最初の奇襲を除いて戦闘の、特に後半のペースを握っていたからな。それに貴様は矢面に立つというよりは仲間のサポートが主だからな」

「ハハハ、慰めてくれるんですか、長官」

「とはいえ負けは負けだ、肝に銘じておけ。実戦なら敗北は死を意味するからな」

「勿論です」

「さて、次の相手だが...」

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01〜50 バーネット
51〜 ガルー


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