水遣い 「起きて下さい、勇者様」デスガイド「ぐぅ」
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6: ◆WKEtq8y72Nvn[saga]
2021/10/01(金) 00:05:57.54 ID:qSTQ+EIw0
黒鉄の翼が、空から陽の光を奪い去った。
大地に落とされたその影は、空を舞うその存在がどれ程に巨大かという事を雄弁に物語っていた。
人の身の丈程もあろうかという強靭な牙、岩山すら容易く貫き砕いてしまいそうな黒鉄の爪。
その巨体は、遠方に望む山を容易く覆い隠し、広げられた翼はただでさえ大きい巨体をより巨大なモノであるかのように見せる。
一度雄叫びを挙げれば、それだけで命ある者は皆、戦意を喪失し散り散りに逃げ惑う哀れな子羊と化す。
どれ程人が強くなろうとも、抗えぬ存在があるという事を、ただの一目で理解させてしまう、させられてしまう。
存在そのものが、暴力の権化。

デスガイド「」

轟風。
その者が着地しただけで、地面が悲鳴を上げて爆ぜた。
叩き付けられた尾によって、山肌が抉られ、そこに谷が出来た。
黒き爪が地に痛ましい程の傷跡を刻み、その羽ばたき一つで木々すら薙ぎ倒す。
間欠泉の如く吹き上がった土砂が羽ばたきによって撒き散らされ、ただ地面に降り立っただけだというのに、この地に土石流かの如き天災を巻き起こす!

デスガイド「」

それは、ドラゴンと呼ばれる存在。
古より童話や伝記で語られる、その力強さと恐ろしさは脈々と人々の間で伝えられ、敬われると同時に畏怖され、存在そのものが天災とすら例えられる、人智を超えた力。
その紅い眼光が、デスガイドへと向けられる。
一度咆哮を上げれば、最早睨まれた者の命は潰えたと言って良いだろう。
デスガイドを視認し、そして歓喜の咆哮を上げる!

デスガイド「」


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