69: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/02(土) 00:25:06.70 ID:byp56/SDo
――長い時間ではなかった。それこそ神主と別れて20分も経っていないはずだ。
霧崎(誰かいる……)
私は念のためにライトを消し、獲物を待つハンターのように身をかがめた。
――思えば、そう思うこと自体が既におかしかった。
私が神主に聞いたように、仮に丑の刻参りをしている人間が実際にいたとしても己の存在を隠す必要などどこにもない。
あえてそうしたのは無意識の危機感からか、もしくは見えざるものの力に引き寄せられていたからなのか。
程なくして私は己の直感が正しかったことを認識する。確かに人はいたのだ。
霧崎(…………っ)
それは少女だった。ライトはつけていない。少女が光源を持っているわけでもない。
他に明かりはなかった。ただはっきりとそれは少女とわかった。
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