114: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/06(水) 23:16:47.98 ID:yvFjtoPxo
――ここで私が書く小説の主人公であれば華麗に反撃もできただろうが、もはやそこまでの体力は私に残されていない。
女をひっくり返したのはいいものの、とにかくそこから距離をとって呼吸を整えなおすので精一杯だった。
女はさきほどのゆっくりとした動きに戻り、私の方を睨んでいる。
境内はもはや光の届かぬ空間だが気配でわかる。死の淵に経つと夜目も聞くようになるらしい。
女は私の弱り具合を観察するようにジッと動かない。
私は何もないよりはマシかとさらに息を整えながら足元にある砂を握りこんだ。
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