100: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/06(水) 21:28:38.38 ID:yvFjtoPxo
霧崎「はぁ……ひぃ……」
実に情けないことだ。嘆かわしい。己の老いがこれほど憎いことはない。
肉体労働をしてこなかったわけではないが、人一人背負って歩き続けるのがこれほど辛いものだったとは。
使う筋肉が違うのだろうか? 肉体への疲労度が全く違う。
体力など最初の30分で尽き果てた。
あとは全て気力――執筆の参考になる良い経験だと半ば慰めのような鼓舞しかできなかったが。
そもそも少女を背負った時点で、この後交代の人員と引き継がなければいけないのを失念していた。
仮に少女の意識が戻ったとして、この状況をどう説明すればいいのだろうか?
交代の人間に救急車でも呼んでもらおうか?
どうなるにせよ、面倒なことになるのは間違いない。
本来ならため息の1つでも出るところだが、そんな余裕はない。
ひどく荒い呼吸に紛れ、夜の闇に消えていった。
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