ジャンヌ・ダルク「少し席を外しますね」ジル・ド・レェ「うんこですかな?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/09/23(木) 23:11:59.44 ID:H9cwANIEO
『戦争』という最悪の手段を用いて祖国を存続させた私が未だに『聖女』などと呼ばれている違和感にはもはや慣れつつありますが、しかしこの現代において大昔の存在である私が霊体としてではなく生きた肉体を持ちクラス【ルーラー】のサーヴァントとして活動していることについては些かルールを逸脱しているのではないかという疑念が拭えません。
「よいではないですか、ジャンヌ。そのおかげでこうして我々は再会出来たのですから」
「しかし、ジル。あなたは曲がりなりにも英霊として描かれているのに対して、私はあくまで人間なのです。世界の理に反している」
先程、ふらりと現れた『赤』の陣営に与するサーヴァントであるシェイクスピアが"お近づきの印"と称して宝具にさらさらとペンを走らせ、生前世話になったジル元帥を精密に描写してくれたのですがその意図が読めません。
「はっ……世界の理」
はて何がそんなに気に触ったのでしょうか。
ジル元帥はギョロリと目玉を飛び出させて、私の言葉を反芻し、そして唾棄しました。
「あなたを火刑に処したこの世界に理があるとすればそれは破滅的な末路しかありますまい。あなたを犠牲にして救済された祖国も、そしてあなたを見捨てたこの世界も、その瞬間に神の不在を証明したも同然なのですよ」
やれやれ。ジル元帥は、昔から極端な人だ。
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:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/09/23(木) 23:15:44.53 ID:H9cwANIEO
「ジル元帥。全ては済んだことです」
その昔、私は異端審問の末火刑に処された。
それは事実であり史実であり真実なのです。
いくらその数十年後に有罪判決が覆されようとも、あの時、あの瞬間、私は罪人だった。
以下略
AAS
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