960: ◆R39XEzWXr6[saga]
2023/07/11(火) 23:52:47.81 ID:CIJL0Kha0
後輩「ワンちゃんにダメージが入っていたのは知っていた。だが僕はそれを逆に利用しお前の誤解を誘った……真実は真逆、つまり僕は『ワン打法拳』の効果を発動させている!」
後輩「ウデを思いっ切り振り抜くことで、なぁ!」
メガネ「? そのせいでワンちゃんが飛んでったんだろう? ウデを全力で振り抜いたから……ウデを……ウデ……」
メガネ「……”腕”……?」
後輩「そう! ”腕”の音読みは「わん」! 何を持ってようが持ってなかろうが関係なく! 腕を思いっ切り振ってりゃ『ワン打法拳』の効果は発動するんだよ!」
メガネ「そ、そんなの分かるかいなーっ!」
メガネ「……なんてね。それも計算通りだよ、後輩君」
後輩「何ィーッ!?」
メガネ「『ワン打法拳』の効果テキストをもう一度読んでごらん」
後輩「えー……「ワンに因んだ物を”持って”スイングして」……あっ!?」
メガネ「そう! 君は腕を持ってなんかなかった! 『ワン打法拳』の効果はやはり発動していない!」
メガネ「そもそも片手にデュエルディスクを付けている以上片方の腕を持ちながらカードをセットするなんて不可能だった……そこに気付けなかった君の負けだよ」
後輩「ば、馬鹿な………」ガクッ
後輩(……と見せかけて実はこれが計算通り!)ニタァ~ッ
後輩(僕はそもそも『ワン打法拳』を発動させるつもりはなかった……『ワン打法拳』をメガネに”押し付ける”ことが真の目的!)
後輩(『ワン打法拳』を”奪った”つもりでいるあいつは、次のターン嬉々として『溜め(ワン打法拳)』を使って来るだろう……)
後輩(だが雲吞麵は汁物……全力スイングすれば当然すっ飛ぶ! 結果奴の『ワン打法拳』は不発! そこに『ストゼロ』かまして俺の勝ち!)
メガネ「僕の雲吞麵がすっ飛ぶ……なんて君が考えるところまで計算通りだと言ったら……?」
後輩「!? 思考が読まれた……!?」
メガネ「君には残念だが、僕の『ワン打法拳』は必ず成功する! 何故なら僕がスイングするのは雲吞麵じゃあなく!」モグモグズルズルハフハフ
後輩(丼の中身を全て食べた!? まさか……)
メガネ「この、”お椀”だからね……!」スッ
後輩「そ、そんなどんでん返しありか……!?」
眼鏡「さぁっ、これで正真正銘詰み! 僕の計算通り! 計算通り! 計算通りだァーッ!!!!」
宇宙人「1ターンの内に二転三転する、すさまじい頭脳戦だったな……」
妹「けど、結果は後輩先輩の負け……」
男「……いや、違うな。後輩は”気付いている”……自分の勝利が確定していることに!」
後輩「……なんちゃって」ニヤッ
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