アルティメット寿司じゃんけん 番外編【安価】
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823: ◆R39XEzWXr6[saga]
2023/01/09(月) 01:03:08.19 ID:maNjaCc80
客A「部長君……俺からも、質問いいかな」

部長「ん?」

客A「今回の試合……どうしてあんなに運ゲーにこだわっていたんだ? 博徒の読み合い力は確かに高かったが……君の実力は博徒のそれをはるかに上回っていたはずだ」

客B「そういやそうだ。最後のターンだってギリギリだったし、なんであいつに勝ち筋を残すような真似を……?」

部長「その問いに対する答えは……話を繰り返すようだが、『奴が読み合いにこだわっていたから』……だな」

客A「……?」

部長「博徒……語ってみろ。何故、お前は読み合いにこだわっていたんだ?」

博徒「僕は、読み合いがただ楽しくて……読み合いこそが真のアルティメット寿司じゃんけんだと思っていたんだ……だからこそ! 運だけで決まってしまう試合が許せなかった……!」

博徒「そんな時、『運ゲーアンチ』を手に入れて……そこから先は連戦連勝だった。快感だったね……! これが僕の真の実力なんだ、運なんて誤魔化しがなければ僕が一番強いんだって……!」

博徒「でも、そうしている内になんだか物足りなくなって、お金を賭けるようになって……どんどん対戦相手も居なくなって……!」

部長「……まぁ、そんな所だろうとは思っていた……話は終わりだな。さらばだ、ちゃんとお年玉は返しておけよ」スタスタ

客A「えっ」

客B「なんかもっとこう……説教とかないのか!? このままじゃあいつ、また同じことするかも……」

部長「問題ない。その証拠に奴は……先の試合で、本気の運ゲーを思い出した」

博徒「……!」

部長「きっかけは与えた。あとはアルティメット寿司じゃんけんが……奴を救うだろう」ザッ

博徒(ああ……そうだ……僕はただあの時の感覚を……理不尽に挑む感覚を忘れなければ……それだけでよかったのに……!)

博徒「うっ……おおおお……!」ポロポロ



その後……賭け勝負をするプレイヤーは居なくなり、荒廃していたカードショップは再び栄え始めたという……。


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