422: ◆R39XEzWXr6[saga]
2022/04/05(火) 13:11:31.53 ID:qBCPQuCS0
後輩「男先輩の『溜め』から「エナジーを」って文節が消えた……!」
妹「これで『溜め』の効果は「1溜める」になるんだね……これは」
宇宙人「説明文中唯一の主語が消えたんだ。何を溜めるのか解釈のしようがない……効果消失だな」
後輩「ってことは、もう男先輩は『溜め』が使えない! 転校生先輩のほぼ勝ちだ!」
部長「実に6回目にしてようやく『当たり』が出たな……」
部長(確率の運ゲーを前に言うのも滑稽だが、まるで転校生の執念が実を結んだようではないか)
妹「転校生先輩のほぼ勝ち……? いや、まだ分かんないよ。確かにもう『溜め』は使えなくなっちゃったけど……今までに溜めたエナジーが無効になるわけじゃないもんね。今あるエナジーは2、あと2回『雨ニモマケズ』が撃てる。そのどっちかを当てれば……!」
後輩「それがもう無理ってことだよ。こっから転校生先輩はずっと『防御』連打だ。百回でも千回でもな……その内不意に出てくる『溜め』や『どくばり』を読むなんて、どんな達人にも無理だ」
部長「うむ、無理だった」
後輩「『百回に一回なんて読めるわけねーだろ理論』ってやつだな」
妹「あぁ……いやでもでも、お兄ちゃんにはまだ『逆転は無理か』があるじゃん!あれ使って都合のいいカード引いて、その上で『もっと楽しもうぜ』の効果で生き残ることができれば、勝負はまだ……」
後輩「……確かに、百回に一回の隙を読むよりはまだそっちの方が分はいいだろうな。けどそれでも、そう都合よく行く可能性は数%ってとこだろ。やっぱり転校生先輩のほぼ勝ちは揺るがない」
男「ぐっ……!」
男(甘かった……俺の土俵になんか、あいつはこれっぽっちも上がってなかった。ずっとあいつはあいつの土俵に立ち続けていたんだ……! 選択肢とかの次元じゃない。あいつのスタイルそのものを、俺は読み違えた……!)
男(その結果が、これ……)
転校生「さぁ……置くんだ、『逆転は無理か』を……」
転校生「君の! 君自身の手で! 運ゲーをしてもらおうッ!」
男(完全にあいつの土俵に持ち込まれた……! このターン、もう読み合いの余地はない!)
男(けどそれは、まだ負けが確定していないということ……! なら、反省はあとだ!)
男「ああ……やってやるさ。勝利の目があるなら、最後まで!」
転校生「セット!」バッ
男「セット!」バッ
969Res/568.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20