38: ◆R39XEzWXr6[saga]
2021/09/15(水) 18:07:43.67 ID:uvaDTCrM0
彼方「あなたの次の台詞はこうだ……『こんなのまぐれだ! もう一度入部テストを行う!』」
中田「……いや、そんなことは言わんさ。お前は宣言通り俺に実力を見せつけた……文句なしの合格だよ」
彼方「……ありゃ、最後に読みを外しちゃったか……僕もまだまだだな」
彼方「まぁいい。それじゃあ約束通りハンコを……」
中田「いや、確かにお前は強い……だからこそ、このハンコを渡すわけにはいかん」
彼方「それはまた、なんで」
中田「アルティメット寿司じゃんけんの名門と呼ばれる奈鷹高校だが……『あの人』が部長になってから、ウチの部は変わってしまった……はっきり言って腐っている! 今からでも遅くない……転校しろ彼方! お前ほどの実力があれば、きっとどこのアルティメット寿司じゃんけん部でも……」
彼方「腐った部ね……丁度いい。僕が全部なんとかしますよ。きっといい練習になる」パシッ
中田(っ、ハンコを……! いつの間に!)
中田「練習だと……? 彼方、お前はその強さで、アルティメット寿司じゃんけんで、一体何をするつもりなんだ……!?」
彼方「――――世界征服♪」ポンッ
中田(ニヒルな……だけどどこか無邪気な笑みで、目の前の少年はそう言った)
中田(何を言ってるんだと呆れるのが正しい反応なのだろう……けど俺は、見たいと思ってしまった。こいつが歩む覇道、その先を……)
『アルティメット寿司じゃんけん』とはかの寿司じゃんけんを基にした競技である!
考案されて以来、この競技は局地的ブームを起こし、多くの人間を熱狂の渦に誘い込んだ!
世はまさにアルティメット寿司じゃんけん時代!
これはそんな時代の中で覇道を征く一人の少年、『彼方』の物語である!
969Res/568.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20