209: ◆R39XEzWXr6[saga]
2021/09/23(木) 01:23:03.37 ID:Ld1762uS0
三九「赤単のHPが残り3……一度『ふいうち』を喰らったようだな」
部員A「それよりこれで彼方のエナジーが4! あと1つ『溜め』るだけで『メルトダウン』が撃てるようになる! ここからの読み合いは重い……だから二人共止まったんじゃないか?」
部員B「いや、このターンで彼方のHPが残り1になったからじゃないか? これであと一発でも攻撃を喰らえば終わりだからな……」
田中「それはどっちも正しいし……どっちも間違ってる」
中田「二人が止まった真の理由……それはおそらく、赤単のエナジーが1になったからだ」
中田「ここで無傷『溜め』れば彼方の必勝……そして『ステファニーの力』を読んで『防御』できた場合も必勝! 赤単のエナジーが0になり、次のターン無傷で『溜め』られることが確定する」
田中「更に、対する赤単は『溜め』で読み勝てば大体五分、『ステファニーの力』で読み勝てばもちろん勝ち」
中田「つまり『防御』対『溜め』の結果以外必ず決着がつく……最もラストに近いターンだからだ!」
赤単(あそこから有利な状況まで持ってこられた……俺が押されているだと? しかも、読み合いで……!)
赤単「認めん、認めんぞ……」グワッ
彼方(……ッ、ここに来てまだプレッシャーのギアが一段上がった……!)
ボタッ
彼方「ふー……っ、また、これか……!」フラッッ
田中「彼方のやつ、また血が……!」
中田「くっ……やはり、赤単との読み合いはかなり消耗するようだな……」
中田(以前はたった二度の読み合いで向かえてしまったオーバーフロー……今試合、既に30ターン以上読み合いをしているはず……いくら覚醒を経た彼方でも、戦いきるの難しいのか……?)
赤単「……おい、おいおいおいおい! ここからだろうが……!」
赤単「彼方……お前は俺が戦ってきた中で、間違いなく最強のプレイヤーだ。そのお前ですら、ここまでなのか……ッ!」
中田「いや……そんなはずがない。彼方なら、あいつならきっと……!」
彼方「ブツブツ言ってるところ悪いけど……さっさとカードをセットしてくれないか。僕はもう……決めたから」スチャッ
赤単「……!? もう既に、カードをセットしているだと……!?」
彼方「読めるか? ……簡単には読めないだろう。あの時みたいに前後不覚でセットしたわけじゃない。僕が本気で選んだカードだからな……!」
赤単「ぐうぅ……! 確かに読めん! だが馬鹿な! その血はオーバーフローの証……どうやってカードを……!?」
彼方「簡単だよ……体でアルティメット寿司じゃんけんをするのをやめた。それだけさ」
969Res/568.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20