70: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/06(月) 07:09:06.53 ID:lLSm5UNm0
【>>69
5:奇数:「あ。君、一年Dクラスの子だよね」】
真正面から数人のグループが目についた。
そのうちの一人は、今朝Dクラスで自己紹介を提案していた男の子だった。早くも打ち解けたクラスメイトとランチのようだ。
明日以降、本格的な友達づくりを始めるとして、今はまだお互い顔と名前が一致していないはずだ。ここは目的を優先させるためスルーが定石かな。
心のどこかで少し気にしながらも通り過ぎようとしたとき────。
「あ。君、一年Dクラスの子だよね」
そう話しかけられて、わたしはドキッとする。
「……あ、気のせい、だったかな?」
頬を指でかく仕草を見せる彼。
「えっと、そうです。Dクラスの春宮です」
「あぁ、よかった。僕は一色颯。これからDクラスの人たちとご飯食べていくんだけど、もしよかったら春宮さんもどうかな」
周囲への気配り上手な一色くんの周りには、男の子が二人人、女の子が二人いた。男女比率的にはわたしが入ることで三対三となる。
……特に、断る理由もないかな。
顔と名前が一致しないって理由だけで話しかけるのは否定的だったけど、お互いに名乗った今はその必要もない。
それに集団の方がお店に入りやすいし、各自の金銭感覚も少しだけ把握できる。また、当初の目的であった上級生の懐事情に関する情報集めも出来そうだ。
【イベント安価です。
下1の安価で決めます。
1.グループに混ざってランチ
2.一人でランチ
一晩明けてしまいましたが、ここまでにします。
また今晩、続きをやりたいと思います。】
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